『停滞は後退・・・』
という言葉を・・・
ジムのトレーナーさんから以前教えてもらったことがあった。
同じ言葉を監督からもよく聞くと長女が言っていた。
今日から明日へと時間は進む・・・
これは最先端の科学をもっても、止めることはできない・・・
ある人が・・・
人は母親から生まれ・・・
初めて肺で呼吸をした瞬間に、母親に対して自分の人生が始まったことを産声として宣言している・・・
しかし・・・
それと同時に・・・
産声をあげた瞬間から、死に向かって歩み出すことも宣言している・・・
ということを言っていた・・・
それを聞いた時には、なんて夢がないことをこの人は言うんだろうと思ったけど、現実的な目でそのことを見ればまさにその通りなわけで・・・
文字通り人は時間に逆らえないし、時間も人間を待ってくれない・・・
その価値観で『停滞は後退』という言葉を改めて考えると肯ける・・・
高校に入学してからのこの半年間というのは、長女にとってものすごく進化できた半年間ではなかったかと思う・・・
高校入学前までは・・・
幼い頃から慣れ親しんだ友人知人に囲まれた田舎での生活・・・
さっき書いたことと矛盾しているかもしれないけど、ゆったりと時間が過ぎていく環境で育ってきた・・・
それが高校入学とともに生活が一変した。
新しい環境での沢山の出会い・・・
今まで経験したことがない環境からの学び・・・
本人だけではなく・・・
私も相当不安だった・・・
田舎から市内の学校に通うだけでも環境は激変する!!
その上・・・
全く経験がないソフトボールにチャレンジするわけで、いざ入学してソフトボール部に入部した同級生の選手達の経歴を聞くと、尚更その不安が大きくなった・・・
小学校まで軟式・硬式野球の経験はあっても、中学は陸上部の短距離選手だった訳で、同級生のチームメイトは、中学校時代の県選抜メンバーや、他の選手も結果を残した選手達ばかりな訳で・・・
その差は歴然だった!!
いざ部活が本格化してくると・・・
ルールすらわからないのでチームメイトに教えてもらわなければいけないし、野球スイングなので打球がボテボテゴロか内野フライしか打てない・・・
守備でも球足が早くコートも広い硬式をやっていたので、待って捕球したり取ってから投げるまでの動作が他の選手と比べ物にならないほど遅く、普通の内野ゴロですらアウトにできない状態だった・・・
そんな状態だったので・・・
私の心の中は苦しかった・・・
しかし・・・
”本人はもっと苦しいんだからっ!!”と思って、チーム練習のあとに長女の軟式時代の古巣でもあり、現在光記が所属している学童チームのホームグラウンドに行って、少しでもその差の穴埋めになればと思って2人で自主練を重ねた・・・
が・・・
そんな簡単にその差は埋まらない・・・
でも・・・
その周りとの差がこの半年間長女を成長させてくれている・・・
ソフトボールのスキル面だけではなく、同時にメンタル面にしてもフィジカル面にしても、極めて大きく進化させてくれている!!
その周りとの差を感じるところから始まり、その差を自分が認めなければいけない・・・
そして監督やコーチの指導の元に、差を埋めるために練習を積み重ねなけばいけない・・・
その中で肝になる重要な部分というのは『素直』であるということ・・・
素直でないと謙虚になれない・・・
謙虚でなければ自分が劣る部分を認めることができない・・・
自分の劣っている部分を認めなければ成長はない・・・
進化するということは、素直な気持ちがなければ成り立たない・・・
長女がいつも言う・・・
『私が一番下手くそだもん・・・』
実は、その気持ちがこの半年間の進化をささえているんだと思う!!
私も同じで・・・
この考え方は賛否両論あるかもしれないけど、もともとゼロ以下のマイナスの部分からのスタートしている訳なので、長女に対しては「結果が出たら儲けもんっ!!」と、いつも言っている!!
劣っている自分ときちんと向き合い、その劣っている部分を素直に認めてやれるところまで頑張って結果が出たら儲けもの!!
でも・・・
結果が出なくてもこの一連のプロセスが将来社会人になった時や、将来母親になった時に必ず役に立つ!!
いわゆるプロセスが保険になるんだよなっ!!
結果はボーナス!!
プロセスは保険!!
これから先も・・・
絶対に自分に奢ることなく素直な気持ちで頑張ってほしい!!
監督は選手達全員にそんな部分を『停滞は後退・・・』って、言葉を使って伝えたいんだと思うよ!!