透き通った綺麗な目の玉・・・

一昨日に嫁さんが、突然に一言・・・

「家で・・・巧大があんなに楽しそうに野球の話をするのって初めてね・・・」と、言った・・・

 

実は・・・

私も嫁さんと同じ事を思っていた・・・

 

その日にあった出来事などを、楽しそうに事細かく話しをする巧大・・・

野球の内容的な部分や総監督や監督との楽しいやりとり・・・

先輩や同級生とのやりとりなどなど・・・

 

現時点でこんな事を思うのはヤボかもしれないけど・・・

 

高校卒業後も野球を続けてくれてよかった・・・

本当によかった!!

 

つい先日・・・

私の先輩が言ってくれた『巧大にとって”しっくりくる野球”がこれから始まる』と、このブログに書いたばかりだけど、その意味が早くもわかったような気がする・・・

 

今日は俺もっっ!!

ぶっちゃけた話をするっ!!

 

誰が良くて悪いとか・・・

誰が合っていて間違いとか・・・

そこらへんの次元の話では全くなく・・・

 

今日は、俺も長い年月腹の中に貯めていたものを思い切ってぶっちゃけるっっ!!(笑)

 

それでは、早速!!

 

これまで常に・・・

巧大自身が各段階での野球のギャップに苦しんでいた。

物凄く巧大が窮屈に見えて仕方なかったし、実際に常に本人も口にしていた。

 

それじゃ〜

どうしてそうなるのか?

 

本人としては・・・

小さい頃から極端に同級生と比べても体が小さく、一学年年下の選手よりも小さかったりしてどうしてもパワーに差があるのは否めなかった・・・

しかし、走攻守共にスピードについては自信があった・・・

当時のあだ名はチョロ松と言われていた!!(笑)

 

毎日野球をやっていれば、それぐらいのことは小学生当時の巧大でもわかることで、これから先、自分が野球で生き残る為には走攻守共にスピードが武器となり不可欠だと感じ、パワーを補うスピードこそが自分の武器だと信じとにかく努力していた・・・

 

そんな部分で一番わかりやすいのが守備なので例をあげると・・・

肩の強さを補うため、打球に対してできるだけ送球に有利な体制で捕球し、そして捕球から投げるまでの速さを極限まで早くする。

 

すると・・・

守備範囲は広くなり他のライバルより肩の強さが劣っていても、実際に自分の方がアウトを取れた。

 

しかし・・・

そのプレースタイルを大人が見ると・・・

一言で言ってしまえばアメリカンスタイルの内野手・・・

 

逆シングルにランニングスロー・・・

極端なポディショニング・・・

当て取り・・・

グラブ一つをとっても、その形はなんだ?と言われる始末・・・

 

本人としては根拠を持ってやっている事でも、周りから見ればただの格好つけたがりの選手としか見てくれないし、基本が全くできていない選手のレッテルをすぐに張られてしまう・・・

 

しかし・・・

本人にとっては、これが自分の武器なのでこのスタイルを続けなければ周りの選手に太刀打ちできなかった・・・

 

そんな中で、今でも巧大の支えとなる選手が唯一いる。

その唯一の選手とは、最近テレビでも取り上げられた当時常葉菊川高校のセカンドとしてプレーしていた町田選手だった!!

この町田選手のポディションは巧大と同じセカンドで、高校生離れしたプレースタイルで当時のYouTubeで『セカンドに打てば望みはありません』というタイトルで動画がアップされていて、当時はその動画の存在もあまり知られていなかった。

 

しかし・・・

巧大がこの動画を見つけて、町田選手の動きを見た時に言ったのが『この人、俺と同じ・・・』だった・・・

 

巧大がポツンと言った『この人、俺と同じ・・・』は、町田選手と自分が同じぐらい上手いという意味ではなく(笑)、自分と境遇がにていてこんなプレースタイルになったのではないかという意味で言った言葉だった・・・

 

ちなみにその町田選手は・・・

つい先日、『あの人は今』的なテレビ番組に出演していて、インタビューに対して答えた内容の一部で「自分は体も小さく肩も弱かったので・・・」と言っていた・・・

 

まさに・・・

当時の巧大が感じた事が間違いではなかった・・・

 

先ほども書いたように・・・

誰が良くて誰が悪いの世界ではない・・・

 

本人にとっての根拠の元でやっている事でも、周りには伝わらない・・・

しかし・・・

そのプレースタイルで勝負しないと周りには太刀打ちできない・・・

そのギャップと歩み続けた10年間だったと言っても過言ではない・・・

 

なので・・・

これまでずっと巧大を支えてきてくれた周りの方々は、巧大は必ず高校以上で野球スタイルの折り合いがつくようになるし、フィジカル面に関しても必ずその頃には折り合いがつくようになるから、今は認められなくても高校以上で野球を続けろとずっと言われてきた。

 

本人も私達家族もそれが心の支えだった・・・

 

言われた通り・・・

野球選手としては小柄の部類に入るかもしれないけど175cmまで身長が伸び、高校3年から取り組んできたトレーニングで体も太くなった!!

 

そして現在・・・

今までだったら大声で叱られていたプレーが、今は褒められる様になった!!

今までだったらやれなかったプレーが、今は堂々とやれる様になった!!

今までだったら『カッコつけるな!!』と言われていたのが、今は『今の早かったなっ!!』と言われる!!

 

巧大が今まで味わった事がない野球に対しての喜びとは・・・

周囲とのギャップと窮屈さから解放され、一人の野球選手として理解してもらえた喜びに満ち溢れているように思う!!

 

もっと掘り下げれば・・・

自分が野球を始めた頃から、誰がなんと言おうと頑なに大切にしてきた野球観を認知してもらえた喜びではないかと思う・・・

 

 

今、親として思う事は・・・

レギュラーになるとかならないとか・・・

結果を残す残さないとか・・・

綺麗事抜きで、そんな次元に今はいない・・・

 

今日書き残した部分の喜びを、巧大がこれから感じて野球選手を引退できる事が何より嬉しいし、それが何よりの親孝行だと思っている。

 

そんな意味で・・・

やっと日の目を見たなっ!!

 

本当によかった!!

 

どんな形でも野球を続けて、

本当によかったよ・・・

 

もし・・・

高校で野球を上がっていたなら、こんな野球選手としての喜びを感じる事がないまま野球を終わっていたと思う!!

 

理不尽さに気付きだす年齢になったある時期から・・・

野球中継が始まればチャンネルを変えていたな・・・?

栄冠は君に輝くが聞こえてくれば、その場を立ち去っていたな・・・?

とにかく野球から目を背けていたな・・・

 

巧大にとって・・・

野球は何よりも大切でかけがえのないものだという強い気持ちと、何よりも嫌いなものだという気持ちの両方が心の中で混在していたよな・・・

 

一応、父親なので言わなくてもわかる・・・

 

この世で一番嫌いになった野球のはずなのに、この世で一番野球が大好きなんだもんな・・・(笑)

 

自分のことだからこそ見えない部分というものが人間にあって、俺が年の功で巧大の心の中を整理すると・・・

 

巧大は・・・

『俺は、野球が100%嫌いになった』と、何度も自分に言い聞かせて思い込まないと・・・

『野球が100%大好きでいれなくなった』んだよな・・・?

 

違うか・・・

巧大・・・?(笑)

 

だから・・・

進学して野球を続けれたんだよな・・・

 

その巧大のやり方や考え方は間違っていなかったんだよっ!!

正解だったんだよっ!!

 

その正解の根拠は・・・

今、巧大が野球の事を話す時の目の玉が、小学校の時に野球の事を話している時の目の玉と同じで、綺麗に透き通った目で真っ直ぐ見て心からの笑顔で話してくるというのが紛れもない正解の根拠・・・

 

もう一回最後に・・・

 

野球を大嫌いになることで・・・

野球が大好きでい続けられた・・・

 

それは間違いじゃなかった・・・