守備範囲は分析力に比例する。
先日巧大と野球の話をしていた。
その中で面白かったのが守備についてだった。
巧大が話していたことをまとめると・・・
小学校・中学校・高校まで野球をやって、今は社会人野球で野球をやっているけど、高校までの守備範囲に対しての考え方は、足の速さやフットワークや球際の強さなどのフィジカルやテクニックに比例した部分だけど、今の次元はそうではなく守備範囲の広さは分析能力に比例した部分で決まるみたいなことを熱弁していた。
飛んできた打球を取りに行く感覚ではなく、飛んでくる打球を待つ感覚で守らないと、この次元での守備は成り立たないみたいなことを言っていた・・・
その分析をするためには・・・
相手打線の打順・・・
右打者か左打者か・・・
カウント ・・・
点差・・・
回数・・・
相手ベンチのサインの傾向・・・
味方バッテリーの配球・・・
味方投手の球速や球種・・・
などなど・・・
詳細をあげればキリがない程の判断材料を駆使して状況判断し、1球1球刻々と変わる状況を判断してポディショニングを行っていると言っていた。
そして昨日・・・
JABA(日本野球連盟)主催の九州大会で、好調だったバッティングでは結果が出なかったみたいだけど、守備に関しては見えないファインプレーで貢献できたと言っていた。
試合終了後に、エースの先輩が「巧大・・・振り返ると飛んだ打球のところにお前がいるの助かるわ〜」「お前の守備は凄いと思うわ〜〜」と言ってくれたらしい・・・
『だろう』だけで守るのは、ただの”あてずっぽう・・・”
その『だろう』に、根拠を加えれば”予測”となる。
これは・・・
守備だけに限ったことではない・・・
バッティングも走塁も・・・
根拠を持った分析が必須事項・・・
きちんとした根拠を元に分析を行えば、確率的に上がるのは間違いないわけで・・・
今、巧大が身を置いている次元の野球は、9人全員がこの分析をできなければ試合に勝てないし、アウト一つとるにも極めて非効率的で質が悪いアウトの取り方になってしまう・・・
メンタル・テクニック・スキル・フィジカル・・・
この4つともに重要であるのは間違いない。
しかし、この中でも高校生以上の野球に求められるのは、野球スキル(野球IQ)の部分が極めて重要になってくるし、野球スキルが低いとごまかしが効かないし極めて厳しい・・・
勿論、巧大も含めて・・・
敵も味方もできて当たり前の次元なので、行き当たりばったりで野球をやっている姿が恐ろしいほど目立ってしまうのが現実。
ここが!!
巧大が今の次元の野球に一歩踏み出した後から、ずっと口癖の様に言っている”恥ずかしいプレーはしたくない”に繋がっているのだと思う・・・
今回の大会全ての試合に1番セカンドとしてフル出場し、今日は四球一つと一安打だったらしい・・・
しかし・・・
本人的には、自分の内容に納得できていない様子・・・
もっと質の高いパフォーマンスをしたかったらしい・・・
巧大の中で、早速自己分析が始まっていた・・・