出会い

昨年の年末・・・

メンテナンスに出していた長男と長女のグラブが出来上がったとの連絡があった。

それと同時に、クリスマスに光記と一緒にグラブを見に行って、注文していたグラブも届きましたとのお知らせ!!

 

三兄妹に、この事を伝えると・・・

三兄妹とも「一緒に行くっ!!」とっ!!

速攻で仕事を終え、一度帰宅し三人を乗せてショップへと向かった!!

 

グラブを購入するときや、思い入れが深い大切にしているグラブがメンテナンスから帰ってくるときなどは、いくつになってもワクワクするらしく、ショップまでの車内では三人ともテンションが上がっていた!!(笑)

 

ショップに到着すると創業者の奥さんが出迎えてくださり、現在巧大を担当して下さっているのが営業のUさんなので、奥様とは高校生以来久々にあったらしく、その奥さんの開口一番の言葉が「あらっ!!また背が大きくなったねっ!!」だった!!(笑)

すると・・・

巧大も「まだちょっとずつ伸びているんですよ・・・」と、笑っていた!!

 

そして、グラブ紐を総替えしクッションオイルの補充と表面の革のメンテナンスを終えたグラブを受け取ると、巧大が「さすがやね・・・」と言った!!

 

私も思わずハモるように同じ言葉が出てきた・・・

 

クセが強い形をしている巧大グラブ・・・

その癖が強い形でも、違和感なく今すぐにでも使えるほどグラブの形や紐の締め具合など完璧な状態に仕上がっていた。

 

そして、次は長女のグラブだけど・・・

長女のグラブの好みは、巧大程ではないがボールを当てて捕球するタイプで、グラブの硬さは硬めで使うのが好み・・・

 

巧大と同様にグラブ紐の総替えとクッションオイルの補充、表面革のメンテナンスだったけど、巧大のグラブと比較するとグラブ紐を強めに絞めてあり、長女が好む全体にコシがある硬めに仕上げてあった!!

長女はそのグラブをはめると、思わず「おおっ!!いいっ!!」と呟いていた。

 

長男、長女・・・

二人それぞれのグラブの使い方や好みに合わせて仕上げるというまさに巧みの技・・・

 

いつも、こんな仕上げをしてくださるので、長い間このショップにお願いしている・・・

 

そして最後は光記のグラブ!!

先日。クリスマスにお邪魔した時に、現在の身長や手の大きさとグラブの色などを確認し、これから先の成長度などを想定し注文した。

 

その届いたグラブを見て、光記がよほど嬉しかったのか「今日持って帰っていいですか?」と、当たり前の事を奥様に尋ねて・・・(笑)

奥様は微笑みながら・・・

「勿論、持って帰っていいよ〜」と、言われると・・・

本当に嬉しそうにしていた!!(笑)

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左からメンテナンスを終えた巧大と長女のグラブ・・・

そして、一番右が今回購入した光記のグラブ・・・

 

そして帰宅するとっ!!

早速、兄〜に先生ご指導の元で光記がグラブの型付け開始!!

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光記はどんな個性を持つグラブに仕上げるかなあ?

 

巧大は11年間で「本気で信頼出来るグラブは3つだけしかない。」と言う・・・

歴代のこの3つのグラブのことを、本人は『兄貴』と呼びOP戦や公式戦を問わず、試合と名のつく時はこの歴代の『兄貴』以外は絶対に使用しない・・・

 

試合だけにとどまらず、ここぞという勝負の時の練習もこの歴代の『兄貴』以外は使用しない・・・

 

長女は道具にはあまり拘らない方だけど、年明けに隣県で行われる予定だった合同練習がコロナの影響にて急遽前倒しとなり、急遽それに長女が参加しなければいけなくなった。

その決定がグラブをメンテナンスに出した後だった為、スペアグラブで合同練習に参加しなければならなくなった・・・

その時はかなり不安そうだった・・・

 

長女にとってのグラブに対しての信頼感が、どれだけのものであるのかがよく分かる出来事だった。

 

普段、野球道具に対しての、価値観の温度差がある長男も長女だけど、グラブに関しては共通しているところがある・・・

 

それは・・・

本当に信頼できるグラブは『出会い』だと言う・・・

 

メーカーを問わず・・・

オーダーと既製品なども問わず・・・

値段が高い安いなども問わず・・・

 

出会った瞬間に・・・

『このグラブとは絶対に信頼関係ができる』という、第六感的なものが働くという・・・

 

今回、光記が選んだグラブは・・・

スポットライトが当たるメインの陳列棚に置いてあるグラブではなく、片隅にいくつか重ねられてあった、現品だけとなったサイズも色も選べない商品みたいだった。

 

その時に光記は、スポットライトが当たる陳列棚に並べてあるグラブを一通り見ると、その後はメインとなる商品には興味も示さず、今回購入した傍にある黒色のワールドペガサスを引っ張り出して、繰り返しはめたり外したりしていた。

 

それを見ていた店員さんが「これがいい?」に尋ねると、光記が「これがいいです・・・」と答えた・・・

すると光記が・・・

小さな声で「それと・・・黒色じゃなくて赤色が・・・」と・・・

 

すると・・・

光記に合うサイズと色をメーカーに問い合わせてくれ、残念ながら赤色は無かったけどオレンジ色があり、今回そのグラブを受け取った・・・

 

巧大と同様・・・

光記の中で、根拠はないがこのグラブに惹かれる何かがあったのだと思う。

 

そして、赤色を指定した理由は・・・

巧大が、以前トレーニンググラブとして使っていたグラブをお下がりで使っていたけど、光記がこのグラブを使い出した途端にボールが取れる様になった!!

その超お気に入りのグラブの紐が切れて、それが今回購入するきっかけとなったのだけど、その兄〜にからもらったたくさんボールが取れる魔法のグラブの色が赤色・・・

 

だから光記は、赤色のグラブにこだわったんだよなあ・・・

光記は言葉では言わないけど、パパにはなんとなくわかる・・・(笑)

 

今日そのグラブを持って練習に行った!!

 

使い心地はどうだった?

いつも身近で見守ってくれていて、困った時にそっと手を差し伸べてくれる様な兄貴の様なグラブだった?

 

そんなグラブとの出会いだったら嬉しいな・・・