究極のインターンシップ
あらためて書くことではないかもしれないけど・・・
現在・・・
巧大が野球をやっているカテゴリーは、学生でありながらも日本野球連盟(JABA)に所属し、クラブチームや企業チーム相手にクラブ選手権や都市対抗野球などで戦う社会人野球と言われる世界・・・
対戦相手となるクラブチームや企業チームの選手達は、ただ野球が好きだからという理由だけでは、当然ながら野球ができない世界。
これまでの野球人生において、厳しい競争の世界で生き残った者ばかり・・・
そんな選手達のほとんどは、事実上生活をかけて野球をやっており学生野球とは比べ物にならないほどのプレッシャーと日々戦っており極めてシビアな世界・・・
そんな厳しい環境に”張りぼての選手”などはいない・・・
そんな極限の勝負の世界で生きている選手達は、自分が生き残る為に対戦相手の選手は勿論だが、チームメイトとも日々戦っている・・・
その環境下にいる選手達は、対戦相手が巧大達の様な学生であろうと容赦がない。
巧大達は・・・
そんな環境下でゲームを行うため、全くごまかしが効かず自分の極めてシビアな現状が露呈する・・・
社会人相手に、学生だからという言い訳が全く通用しない・・・
その環境下の中で試合経験を積めば積むほど・・・
本人達も気づかないうちに研ぎ澄まされてくる。
副主将の〇〇とのやりとりを巧大が私に話してくる時に、その内容からその部分が垣間見える時がある。
そんな二人だけではなく・・・
相手がクラブチームや企業チームで、力差が歴然としていることを理解していても、小さい頃から野球をやってきた根っからの野球人にとって、本能的に勝ちたいと思ってやっていることだし、惨めな負けかたはしたくないと思っているはず・・・
野球に対して意識が高い選手であればあるほど、個人としての自分自身の現状もだがチームとしての現状にも意識が強くなり、自チームのチームメイト同士でもシビアになるのが当たり前になる。
そうなると・・・
チームメイトに対しても、今までごまかせていた部分が、反対にごまかそうとすればするほど、課題が浮き彫りとなってしまう事になる。
つまり・・・
今まで小さい時から積み重ねてきた野球が、いい意味でも悪い意味でも露骨に表に出てくるのが、現在巧大が身を置いている次元の野球だということに気づいた。
これは…
巧大自身のレベルがどうのこうのではなく、自分の息子がこの次元で野球する事によって気づいた部分だった。
クラブチームや企業チームに所属している選手達は、これまでも自己満足のための努力ではなく進化の為の努力をずっとやってきていて、さらにこれからも現役を終えるまでその進化の為の努力をやり続けるのだと思う。
そうじゃなかったら、チーム内外問わず野球の世界から淘汰されて、今の環境にはいないはず・・・
努力をすることは良い事で、努力しないことは悪い事だと、小さい頃からある意味洗脳されてしまっているところがある。
しかし、努力する事が良いとか悪の次元ではなく、努力とは当たり前で・・・
重要なのは、その努力が自分を進化させる為の努力でなければならない…
もし…
努力の意味を履き違えて・・・
指導者や親・・・
そして・・・
自分自身までをも納得させる為の自己満足の努力をやり続けてきたとするなら、今の時期に大きな差となって気付いた時には修正が効かない・・・
この極めてシビアな現実を痛切に今感じる・・・
この・・・
小さい頃からの意識である『進化の為の努力』なのか、それとも『自己満足の努力』なのかの違いを、これ以上掘り下げる事ができないという部分まで掘り下げると、答えは『自立心』となる。
やれと言われた事だけをやる・・・
人がやっているからやる・・・
こんな考えでは、全て他人任せで自分が進化するためにやっている努力ではない・・・
我が家にとって、この部分に関して過去に大きな転機があった・・・
父親である私が、巧大のこの自立心に対しての成長の妨げになっている事を、中学校時代にお世話になったコーチから指摘された。
その時、コーチは私に対してストレートに言って下さった。
コーチからの指摘は確実に的を得ていた。
私は素直に納得した・・・
少しずつ少しずつだけど、指摘された部分を改善するために自分なりに頑張った。
すると・・・
巧大が徐々に自立に向け野球も私生活にも変化が見られてきて、その巧大の成長と共に、ある時に私自身が親として自立に向かっている事に気づいた。
恥ずかしい話だけど・・・
『親が我が子を育てるのではなく、子が親を育てる』という本当の意味が、その時初めて理解できた。
それが・・・
つい4〜5年前なので、私が41〜42歳ぐらいの時だった・・・
だめだなあ〜(泣)
ここがっ!!
巧大にとっても、私にとっても極めて大きなターニングポイントとなっている。
このターニングポイントがなかったら、巧大は今の土俵で野球は絶対続けていないだろうし、巧大だけではなく長女もソフトボールやっていなかったと思う。
そして、光記も然り・・・
結局・・・
今日は何を書き残したっかというと・・・
クラブチームや企業チームの野球の世界は、社会の例えである・・・
社会とは・・・
クラブチームや企業チームの現実と全く同じであり、会社の生き残りをかけた他企業との競争であり、会社内では自分の生き残りをかけた社員同士との競争でもある。
その厳しい社会を生き抜くためには・・・
努力は当たり前であり、肝となるのは自分をアップデートするための努力なのか、それとも社長や上司を納得させる為の努力なのかで大きく変わる・・・
その努力の履き違えによって・・・
自分だけの生活ではなく、やがてできるであろう家族の生活も大きく変わってくる。
『自分の力で立ち、自分の力で前進』しなければ、間違いなく社会から淘汰されてしまう。
その部分をまさに、今・・・
野球の世界で擬似体験することで学んでいる事を理解して欲しかった。
巧大にとってだけではなく、家族にとってもものすごくいい進路を巧大は選択したと思う。
残りの期間お腹いっぱい野球に社会勉強に打ち込んで欲しい‼︎
がんばれっ‼︎