自由の中に真の厳しさがある

学生までしか経験できない夏休み・・・

今年が巧大にとって人生最後の夏休みとなるが、日本野球連盟主催によるJABA九州地区専門学校硬式野球選手権大会と、その後行われる都市対抗野球を控えているため、夏休み返上でほぼ毎日練習が予定されている。

 

 

既にそんな夏休みに突入している巧大だが・・・

チームのバッティングの主軸である副キャプテンが、今シーズンに入ってバッティング不振となっていた。

しかし、このところYコーチの指導によりかなり復調してきているらしい!!

 

つい先日までバットをブンブン振り回していたが、Yコーチの指導で力まずバットを振る様に言われ、それから徐々に調子を取り戻し、最近すごい打球が出るようになったらしい・・・(笑)

 

巧大が・・・

つい先日まで、Uがボールが飛ばないと言って力任せに振っていたくせに、当たりが戻った途端、俺に「バッティングは力じゃないよ〜〜!!」と、ニヤニヤして言い出したと言って大笑いしていた!!(笑)

 

このUの復調はチームにとって、とても大きい!!

Uが打撃の主軸として長打を放てば大量得点を狙える!!

それによって1年生のダブルエースが楽にピッチングができる!!

楽しみになってきた!!(笑)

 

そして、巧大だけど・・・

ご存知の通りスーパーポジティブの巧大!!

先日企業チームとOP戦が行われたのだが、その日はちょうどコロナワクチン接種直後で、若いほど副反応が出るとの事で大事をとってオフとなっていた。

 

その日の試合結果は大差で敗れたらしい・・・

それに対して、本人は・・・

「俺が出ない試合はこんなものよっっっっっ!!!!!」

『かあ〜!!かっかっかっかあ〜』と勝ち誇った笑いをしていた!!

 

本当に巧大の様な性格は幸せものである・・・(爆笑)

 

周りは面倒臭いだろうなあ〜(笑)

特に1年生は・・・(笑)

 

その前のOP戦の時なんか・・・

内容の良いヒットを放った後、ベンチに帰ってきた巧大に対して「ナイスバッティング!!」という声が飛び交っていた!!

 

そしたら、あいつ・・・

ニヤニヤしながら・・・

「これぐらい俺にとっては当たり前だから、そんなのいらんっ!!いらんっ!!」と言いやがった・・・

それに対して、1年生達が!!

「おっおっっ!!さすがっ!!キャプテンっ!!」と、恐ろしい程巧大を持ち上げていた・・・(爆笑)

それに対して巧大はご満悦・・・(爆笑)

 

ベンチは大盛り上がりだったけど・・・

そんなやりとりをすぐ後ろで見ていた私は、作り笑顔するのが精一杯だった・・・(爆笑)

 

先ほど書いた副キャプテンといい・・・

キャプテンの巧大といい・・・

こんなスーパーポジティブな奴らがチームを牽引ている・・・(爆笑)

 

しかし・・・

チーム全員、ふざけ半分で野球をやっているわけではない・・・

彼らは大真面目に野球をやっている・・・

 

前にも書いたが・・・

いくら学生とはいえ対戦相手は社会人野球やクラブチーム、そんな相手に”結果が全て”という厳しい世界で生きている・・・

 

高校時代とは比べ物にならないほど練習時間は短く、その僅かな時間で結果を出さなければならない・・・

これは巧大達のチームだけではなく、大学や社会人野球やクラブチームでも同じことが言えると思う・・・

 

自己管理やプレーに対しても、できて当たり前の厳しい世界である・・・

このカテゴリーは・・・

プロセスではなく結果の世界なのだ・・・

 

言い訳も・・・

泣き言も・・・

例え、泣きついても・・・

恩情など一切なく、結果を出した者が正論となる・・・

 

そんな厳しい世界を理解している選手であればあるほど、各々の野球観や方法で野球を楽しもうとする・・・

 

というより・・・

結果が全てであるという、厳しい現実も含めて”深い意味で野球を楽しめる選手”でないと、このカテゴリーでプレーすることは出来ないのではないかと思う・・・

 

これは決してオーバーな話ではなく・・・

これまで彼らを見てきて私が感じる事である・・・

 

高校までは、厳しい規律に縛られ自由が無い環境で野球をやっている・・・

しかし、高校卒業後の野球環境は一気に自由な世界となる・・・

その中で、自分が自分を律して結果を出さなければならない・・・

 

厳しい修行で有名な宗派のお坊さんが言っていたが・・・

「厳しい修行を行う環境で修行を行う時よりも、修行が終わり自由で誘惑が多い俗世の中で、仏の教えを守り生活することの方が何倍も厳しい修行です。」と、私に言われたことがある・・・

 

まさにそれと同じなのである・・・

 

本当に野球が好きで・・・

その”野球を深い意味で楽しむ”ということは、”野球の深い意味での厳しさ”を知ることだと思う・・・

 

言い訳や泣き言・・・

厳しい現実から逃げる者に伸び代は無い・・・

 

そんな選手の共通点は、大事なところで必ず同じ失敗を繰り返す・・・

だから・・・

自分がやっている競技で深い意味で楽しむ事が出来ず、勝負に負ける事や自分が失敗した時の事ばかりを考えている・・・

 

勝負に勝つ事よりも・・・

自分の結果を出す事よりも・・・

ミスをしない様にと、身の保身が最優先になってしまう・・・

 

そうなると・・・

無意識に言い訳や泣き言を先に準備して、プレーする様になってしまう・・・

 

しかし・・・

そんな状況となるのは・・・

選手個人だけの責任ではないと私は思う・・・

成長過程でそれがまかり通ってしまう環境であったことにも責任があると思う・・・

 

成長段階で、勝負の世界では言い訳や泣き言は通用しないという事を、きちんと本人が理解していれば、言い訳や泣き言に逃げることはなく、消化する努力ではなく自分のための努力をして、その努力が結ばれる喜びを感じ、自分が好きでやっている競技を本当の意味で楽しむことができる。

 

しかし・・・

言い訳や泣き言がまかり通ってしまえば、人間楽な方へ流されてしまう・・・

 

 

そんな部分を野球とは関係がないところであるが痛感した・・・

 

なので・・・

なおさら・・・

今巧大がいるカテゴリーの選手達を見ていると、野球を純粋に愛し本当の意味での厳しさを経験してきたからこそ、結果が全ての厳しい環境で野球を続けていられるだろうし、本当の意味で野球を楽しめているのだと思う・・・

 

そんな意味で・・・

野球に対して真っ直ぐで、決してブレない強い信念と志を持ったバカみたいに真面目な奴らだと思う・・・

 

改めて思う・・・

何の競技でも同じだが・・・

選手としての成長段階の環境がとても大切だと・・・