空ちゃんの生まれ変わり・・・
以前から猫を飼いたいと言っていた光記・・・
なので・・・
二週間ほど前に猫を眺めにペットショップへ行き、色んな種類の子猫達を見ると可愛くて・・・(笑)
その時に光記が「ねえ猫飼って・・・」と言ったので、私も物凄く心が揺さぶられて思わず買って帰ろうかと思ったぐらいだった・・・(笑)
しかし・・・
命あるものを衝動買いするのは良くないと思い、後ろ髪をひかれる思いでペットショップを後にしたが、ずっとそれから猫熱が冷めるどころかどんどん熱くなっていく!!(笑)
そんな猫熱がやがて巧大にも飛び火!!(笑)
そんな中・・・
巧大が先週の週末に嫁さんの実家にバイトに行った!!
そしてバイトから帰ってきて「今日、爺ちゃんに子猫をもらってきてっ!!と、言っといた!!」と言っていた。
そして、その次の日も嫁さんがお父さんに、光記が猫を欲しがっていることを伝えたらしい!!
すると・・・
嫁さんが勤務しているのは実家なので、その実家の事務所で仕事をしていると、突然事務所のドアがあいたと思うと、そこに猫を抱いたお父さんが立っていて、嫁さんに「猫もらってきたぞっ!!」とっ!!
なんと!!
かわいい孫のためにと、知り合いなどにあたってくれて本当に子猫をもらってきてくれた!!(爆笑)
なんと!!最初に話を聞いて僅か2日の出来事だった!!(笑)
キジトラの雄で虎柄の紋様がある綺麗な猫だった!!(笑)
連れて帰ると当然子供達は大喜び!!
あまりにも突然のことで、慌てて猫用のケージから餌入れまで様々な猫グッズ一式を近くのホームセンターで購入!!
そして!!新入りの子猫ちゃんの様子はというとっ!!
この通りっ!!
嘘だろっ!!(爆笑)
私の経験上・・・
お迎えした初日というのは、部屋の隙間などから出て来ず餌も食べずにじっとして、寂しそうな鳴き声でミャーミャーと泣き続けるの普通・・・
しかし・・・
画像の通り初対面の光記にお腹を見せて添い寝してぐっすり寝るし、家族全員に喉をゴロゴロ鳴らしながら体をスリスリしてくる!!(笑)
そして、買ってきたエサも沢山食べる!!
あまりにも異例づくしなもので・・・
もらってきてくれたお父さんには失礼だけど、もしかしてこの子猫お馬鹿ちゃんかなと思って心配になっていた・・・(笑)
すると・・・
突然スクッと立ち上がり、用意した猫用のトイレへ行き後ろ足で猫砂を2〜3回どかして、失敗なくオシッコをしてその後どかした砂を被せた・・・
超!!お利口さん!!
ていうか・・・
トイレトレーニングが一切いらないというのは、猫も犬も含めて私は初めての経験だった!!
びっくりした!!
我が家に来る前のお宅では、室内と屋外の放し飼いで外で用を足していたのでトイレの躾などされていなかったらしいので、お馬鹿ちゃんなどではなく超賢い子猫ちゃんだった!!(笑)
家族会議の結果!!
名前も『小トラ』ちゃんに決まり、光記と巧大が超人懐っこく賢い小トラちゃんの取り合い!!(笑)
二十歳と9歳が小トラちゃんを取り合う!!(爆笑)
そんな状況で一番迷惑なのは小トラちゃんである!!(笑)
やがて光記と小トラちゃんが遊び疲れて二人で寝落ちした・・・
流石に巧大も二十歳なので9歳の弟に小トラちゃんを譲ったと思っていたら、光記にバレないように寝落ちした小トラちゃんをコソッと自分の部屋に連れて行き朝まで一緒に寝ていた・・・(爆笑)
そんな家族の姿を見ていて、巧大と長女の野球ロスで落ちていた私の心が一気に明るくなった!!
小トラちゃんのお陰で気分がものすごく明るくなった!!
そんな小トラちゃんをよく見ると・・・
四本の足の先が全て白く、まるで白足袋を履いているように見えるが、そんな猫の事を古来から白足袋猫と言って、白足袋は葬式に履くもので縁起の悪いものであるが、飼い主に降りかかる不幸を全て白足袋猫が引き受けてくれるという言い伝えがある・・・
そして、尻尾は超短く先端が曲がっている!!
この形をした猫も古来から『カギ尻尾猫』と言って、幸せをこの曲がったしっぽに引っ掛けて家にやってきて、その幸せによってその家は蔵が立つほど繁栄するとされ、その蔵の鍵がカギ尻尾猫の尻尾であると言われており、数があまりおらず希少な猫・・・
さらに!!
昔から虎は方位神として崇められていて、西の方角を守る神である。
そのためトラ柄の猫は神様の化身だとされ、日本や中国などで縁起の良い猫だとされてきた!!
なんだかスピチュアルな話になったけど、実は私と嫁さんには猫にまつわる不思議な体験がある・・・
その不思議な体験というのが・・・
先ほど書いたが、私はこれまでに二匹猫を飼った事がある・・・
その中の一匹で『空』ちゃんという猫がいた・・・
ちょうど巧大が嫁さんのお腹の中にいる時に、嫁さんが夜中に驚いた声を出すのでなんだろうと思うと突然の不正出血だった・・・
そして・・・
話はその前日まで遡る・・・
前日の夜に、いつも必ずと言っていいほど私の親父の部屋で寝るはずの空ちゃんが、私のベットにきて私の元で朝まで寝ていた・・・
そして、あくる日に近所の方が『空ちゃんが車にひかれたよっ!!』と言って連れてきてくれたが、そのまま空ちゃんはあの世へと逝ってしまった・・・
その空ちゃんと私の出会いは・・・
私が会社で車のエンジンをかける前に、子猫の鳴き声がすると思い車のあちこちを見たけど姿が見えなくて、おかしいと思いボンネットを開けると車のエンジン部分に子猫がいた・・・
私がその時に何も気づかずエンジンをかけていたら、ベルト関係に巻き込んでいたかもしれなかった・・・
私はその子猫をほっとけず、自宅に連れて帰ったのが空ちゃんとの出会いだった・・・
そんな経緯があったので空ちゃんがあの世に行く前夜に、我が家に連れてきた私に最後のお別れに来たんだと思い本当に悲しかった・・・
そして話は続くが・・・
不正出血を起こしたのは、空ちゃんが亡くなった日の夜のことだった・・・
緊急で病院を受診する事になったのだが、病院でいくら検査をしても不正出血の原因もわからなければ、出血した痕跡すらないないと主治医の先生がおっしゃる・・・
嫁さんもお腹の中の巧大も、なんの異常もないので嫁さんはそのまま自宅に帰ってきたのだが、結局その後も出産まで何事もなく元気に巧大が生まれてきた。
不思議としか言いようがなかった・・・
出血もベッドのシーツの結構な範囲を赤く染めるほどの出血だったので、結構な出血量だったと思う・・・
結局その時の原因は全くわからずじまいだった・・・
そして月日が経ち巧大がやっとよちよち歩きをするぐらいの時に、誰もいないある場所に向かって手を振る巧大・・・
それは、一度や二度ではなく何度もその光景を見た・・・
そのある場所というのが・・・
空ちゃんが生きていた時に、一番のお気に入りだった日当たりの良い出窓だった!!
その巧大の姿を見るたびに、嫁さんと二人で空ちゃんは巧大の身代わりになってくれて、今でも巧大の事を見守ってくれているだね〜と話していた・・・
そんな経験があるので、嫁さんも今回小トラちゃんを飼うことに反対はしなかった・・・
そんな空ちゃんは・・・
毛の色は少し違っているがキジトラで毛の文様が小トラちゃんそっくり!!
子トラちゃんと同じく短い尻尾でカギ尻尾!!
子トラちゃんとそっくり・・・
光記の野球はあるものの・・・
巧大と長女が現役を引退し、心の中にぽっかりと大きな穴が開き週末に物足りなさを感じていた私達だったが、小トラちゃんを我が家に迎え入れることによって、そのぽっかり開いた心の穴が塞がり活気が出た!!
早速、小トラちゃんが家族に幸せを運んできてくれた!!
なので・・・
子トラちゃんが空ちゃんの生まれ変わりの様な気がしてならない・・・
今年でちょうど巧大が二十歳となり名実ともに完全に親の手を離れたが、天国の空ちゃんにとっても、自分が身代わりとなりその後も見守り続けてきた巧大が成人し、自分の役目を果たしたので子トラに生まれ変わり、再び我が家に戻ってきてくれたと私は思っている。
ペットショップの猫もだったが・・・
毎日インターネットでペットショップのサイトを見て猫を探したし、里親募集の欄まで毎日チェックしていたが、なんとなく縁を感じないまま時が過ぎていた・・・
実際に小トラちゃんが来る前日に、嫁さんが私にいい猫が見つかったかを尋ねて来た時に、私は「かわいい猫は沢山いるけど、何か縁を感じないんだよね・・・」と言ったのだが、何度もかわいい猫が掲載されているペットショップサイトや里親募集を見て連絡をしようと思ったけど、根拠なくなぜか途中で手が止まってしまう・・・
何度もログインして問い合わせ欄に文章まで書いて、送信ボタンを押すだけまではいくけど、なぜかそれを押すことは一度もなかった・・・
私のせっかちな性格をご存知の方であればわかるが、こんなに迷ったりすることはほとんどない・・・
なので・・・
その翌日に小トラちゃんをお父さんが連れてきた時に物凄い深い縁を感じた・・・
小トラちゃんと出会うために、それまで沢山見てきた子猫とは縁を感じなかったのだと思った!!
それを思った瞬間!!
小トラちゃんが我が家に来るきっかけを作ったのは、空ちゃんが身代わりになってくれた巧大だし、小トラちゃんがきた初日からずっと前から我が家に居た猫の様な振る舞いをしたり、私たち家族もずっと前からいる猫の様な感じがするのは、これまでずっと空ちゃんとして我が家の行く末をずっと見守ってきてくれていたからだと思った・・・
小トラちゃんは空ちゃんの生まれ変わりで、我が家に来る事が決まっていたんだと強く感じた・・・
子トラちゃんがこの家に来てよかったなあと思ってくれて・・・
そして、空ちゃんがまたこの家に戻ってきてよかったなと思ってくれるように、小トラちゃんを家族の一員として、そして巧大の命の恩人として大切に育ててあげたいと思う・・・
我が家に、再び幸せを運んできてくれてありがとう・・・