ブランクを埋めたもの…

何事にも反省は大事!!

しかし・・・

よく反省会と称して試合後ミーティングを行ったりするが、その内容は未来に繋がらない結果論と言い訳をみんなで言い合っているだけの後悔会になることが多い・・・

 

反省と後悔は似ている部分があり間違いやすいところがあるのも確かで、後悔は過去に目を向けた後ろ向きの思考であるが、反省は過去を元に先々の未来をどうするのかを考える事であり前向きの思考である。

そんなことを我が家の子供達にこれまで言ってきた!!

 

そして!!

私的に大事だと思っているのは、失敗した時の反省も当然必要だが、成功した時の反省も大事だとも言ってきた!!

 

失敗には失敗した根拠があるように、成功には成功した根拠が必ずある!!

と・・・

子供達に偉そうに言っているので、私もレース終了後に一人反省会を行う・・・(笑)

 

今回は昨日書いたように三連複の抑え馬券が的中したので成功した根拠を考えたのと、本命はは外したので失敗した根拠を考えた・・・(笑)

 

そこで衝撃的な事実がっ!!

昨日偉そうに一番人気のソダシの距離適性がどうのこうの講釈をたれていたが、反省会の参考として馬券師のレース後の回顧録YouTubeで見るのだが、それを昨日見ているとソダシがゲートインした後に暴れて、その時に前歯をゲートに強く打ち付けて歯が折れてしまい、レース後口から出血していたらしい・・・

 

そんな事はレース中はわからないし、出走直前なので馬券の購入締め切られているので、我々にはどうしようもない・・・

 

で・・・

終わるのが最初に書いた後悔なのである・・・

 

もちろん相手は生き物なので、何があるかわからないのだが『何があるかわからない』で終わらせるのは、競技は全く違えども人間という生き物がやる野球も同じなのである・・・

 

話を戻すが・・・

そのソダシがそうなる前に前兆があった・・・

その前兆とは・・・

他の馬は待機所からゲートに向かって移動したが、ソダシの一頭だけポケットから動こうとしなかった・・・

騎手が必死に動かそうとするが結局動かず、結局係員が手綱を引っ張ってゲートまで誘導した・・・

 

既に・・・

この時点でソダシはレースを嫌がっていた・・・・

 

そして・・・

ここで掘り下げを辞めてしまっても反省にはならない・・・

 

さらに掘り下げると・・・

ソダシはそんな繊細なメンタルの持ち主であることがわかる・・・

競馬的な表現で言うと『気性面が難しい』と表現される・・・

 

これをさらに掘り下げると・・・

ソダシの血統は、父クロフネ 母ブチコになるのだが母のブチコはゲート入りに難があった馬であり、気性面においてその血統をソダシ受け継いでいる可能性が高かった・・・

 

そして・・・

受け継いでいるのは母方の気性面だけではなく、父クロフネは2000mに壁があると言われていた馬で、種馬となるほど素晴らしい馬であったが2000m以上で結果を出せなかった馬・・・

 

そこから行くと・・・

昨日書いた私なりの回顧録もあながち外れていないのである・・・

 

この様に・・・

私が秋華賞で本命の軸として外した圧倒的な一番人気であったソダシなのだが、レース前は前走と前々走のレースを見てそれを根拠として外したのだが、秋華賞が終わり反省し掘り下げることで血統的な根拠まで到達した・・・

 

次回ソダシが出走する機会が来たときに、これまで薄かった根拠がもっと強い根拠によって判断が可能となったのだ!!

それは・・・

ソダシに限った話ではなく、クロフネやブチコを親に持つ馬達を判断する上で一つの根拠となる!!

 

反省によって私の根拠の幅と深さが広がった!!

つまり私の中での引き出しが増えた!!

 

これを再び野球に例えると・・・

失敗と成功の反省をすることによって、今回の私の競馬の様に野球において根拠ある判断材料の在庫が増えるのである!!

 

だから!!

何度も書いている事なんだけど・・・

光記が周りの子より早く野球が上手くなって欲しいと思って年中さんからチームに合流させたんじゃなくて、失敗の経験のアドバンテージが欲しかったからなんだ!!

 

人よりも早くから失敗の経験を沢山すれば、人よりも早く成功体験ができるし成功の数も多くなる!!

 

私は・・・

昨日書いた日曜日のシートノックの時の光記を見て思ったんだなあ〜

 

小学校4年生の選手が実践から10ヶ月離れるってかなり大きなロスだと思う・・・

でも、シートノックの時の光記はそのブランクを全く感じさせないし、守備範囲・捕球・握りかえの速さ・送球などの一つ一つのパフォーマンスは逆に大きく進化していた!!

 

正直びっくりした!!

 

そんな個人のパフォーマンスもびっくりしたが、もっとびっくりしたのは光記自身のカバーリングを見た時で完璧なカバーリングだったし、もっともっとびっくりしたのは各ポディションについてのノックを受けるのが初めてだった新人選手に対して、それぞれのポディションの動きについて指示していたことだった!!

 

それは・・・

サードのポディションについていた新人選手がバックホームをする時に、3塁にランナーがいることを想定して、最初はサードベースついた状態から、投手が投げた後に今度はベースから離れ守備に入るというシチュエーションでノックを受けるようにとコーチから指示が出た・・・

 

その時にノッカーがコーチだったので、サードを守っている選手が新人であることから、おそらくその理解ができなだろうと思って、私がサードの選手のフォローに回っていた・・・

 

その時に・・・

タイミングを見て「はいっ!!守備につけっ!!」と言っていたが、そのサードの選手はポカーンとしていた・・・

それを何度か繰り返していた時に、光記が私に向かって「パパっ!!〇〇(サードの新人選手)にただ守備につけっ!!て言っても、その守備につけっ!!の意味がわからんてっ!!」「ベースから離れて守れっ!!っとか言わんと、〇〇(サードの新人選手)は、ベースについてちゃんと守ってるのに!!なんで?としか思わないてっ!!」と声を荒げて光記が言った・・・

 

それを光記に言われた瞬間に・・・

はっ!!とした・・・

 

それが・・・

10ヶ月ぶりにシートノックを受ける小学校4年生の光記の姿だった・・・

 

その時にマウンドに投手が実際にいたわけではなく、実際にサードにランナーがいたわけでもない・・・

あくまでも想定の世界であり、実際に目で見えていないものをあたかも実際にそこにいるかの様に想像し、打球などの方向や強さなどの状況判断して動かなければならない。

 

さらに・・・

生まれて初めてサードのポディションについた選手の頭の中の『ハテナ』の部分まで想像し、その選手がどういった理由で理解できないのかまで考えて、私に言葉の表現を変えるように言ってきたところを見ると・・・

 

光記はきちんとカバーリングの意味や根拠を理解した上で動いていると確信したし、自分のセカンドというポディションだけではなく、状況に応じた守備全体の動きを理解し動いていることがわかって嬉しかった!!

 

小学校4年生で10ヶ月間もの組織練習にブランクがあることを加味して、その時の光記の言動を見ると頭で考えているのではなく体が覚えていると感じた・・・

そうじゃないと・・・

あの組織的な動きはできないと思うし、他のポディションの細かな動きをあそこまで指示が出せないと思うから・・・

 

それを目の当たりにして・・・

早いうちからチームに合流し、失敗の経験を沢山しながら反省を繰り返し細かく刻んできたから、10ヶ月というブランクがあってもそんなパフォーマンスが出来たのだと思う。

 

それだけの量の引き出しが光記の中に備わっていると思うと、嬉しくて仕方なかったし今までやってきた事が間違いじゃなかったと確信できる出来事だった!!

 

失敗した根拠に・・・

成功した根拠・・・

自分で考え、自分で行動し・・・

私は光記にその根拠が大切であるという根拠を伝える・・・

 

そんな部分の大切さを改めて感じた出来事だった・・・