熊本地震から6年・・・
今日で・・・
熊本地震の本震から6年である・・・
二日前の14日に前震が起こり、散乱した家財道具をなんとか日常生活が送れる程度まで片付け、少しホッとした気持ちと疲れもあってぐっすり寝ていたところで本震がきた。
本震が起きたのが、午前1時25分・・・
6年前の今頃は、断続的に余震が続き自宅内では危険すぎて寝ることができず、庭に停めた車内で車中泊をしている頃・・・
そして、その本震で被災者の多くの人々の人生が一瞬で変わった・・・
我が家も同じで・・・
家族の中でも一番地震の影響で人生が変わったのは巧大だと思う、当時中学3年生であった巧大にとって、この本震が後の進路に大きな影響を与えた・・・
結果論から言えば・・・
熊本地震によって本命の高校に行けなくなり納得できぬまま入学した高校であったが、その納得できなかった高校で県を制することができ、それがきっかけで社会人野球の主将まで経験することができ、今の全国シェアの企業に就職できたと思う・・・
さらに、タラレバの話になるが・・・
もし・・・
何事も無く本命の高校に進学していれば、現実の結果として県制覇や九州大会を経験できず、社会人野球時代にお世話になった監督さんとの縁もなく、今の巧大は無かったと思う・・・
大きな被害を与えた地震を肯定するかのような表現で不謹慎だとか、都合の良い解釈に映るかもしれないが・・・
家を失いかける程の被災した者とすれば、地震をそんな風にポジティブに考えることで被災した時のとても辛い思い出を少しずつ良い方向に変換し、それを自分に思い込ませていくことによって傷を癒すしかないのだ・・・
しかし・・・
そう自分を思い込ませるにも、今が幸せだと思える環境でないとそんなポジティブな解釈ができない・・・
もし、今が幸せだと思えない状況であれば、あの時の辛い出来事があったからこうなってしまったと、後悔の気持ちがずっと続いてしまう・・・
現実に起こった熊本地震をずっと否定し続ければ、前に進まず幸せはいつまで経っても訪れず現実を受け止めるしかないのだ・・・
やっぱり・・・
いつも書くが・・・
一歩ずつ・・・前に・・・前に・・・
前つんのめりになっても前に進むしかない・・・
巧大が社会人となった姿と野球の指導者となった姿を眺め頼もしさを感じ・・・
新たな目標を達成するために一歩を踏み出したすずかを眺め希望がわき・・・
人間としても野球選手としても、日に日に成長する光記を眺めて元気をもらい・・・
6年前のあの時から一歩ずつ一歩ずつ・・・
時には前つんのめりなりながらも、進み続けてきたからこそ今がある・・・
今・・・
私の膝の上で小トラちゃんが幸せそうに寝ているけど、猫がこんなにも安心して幸せそうに人間の膝の上で寝れる日が訪れて、そして私もそんな猫を見て心が和む日が熊本地震から6年後に来た・・・
来年・・・
再来年・・・
そして、10年後20年後・・・
熊本地震を振り返るときに、あの熊本地震があったから今の自分がいると堂々と言える人でありたい、そして生き残った者として、そんな事が言える世の中にするのが熊本地震で亡くなった方々への供養だと思うし、それが本当の意味での復興だと思う・・・
あらためて・・・
6年前熊本地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。