想像力

アルコールを全く飲めない私・・・
よく言われるのが「ええっっ!!」「逆に底なしで飲めるようにしか見えないのに!!」なんて言われますが、人は見た目だけで判断してはいけません!!(笑)

ビールをコップ半分ぐらい飲んでも身体中真っ赤になり、体調が悪い時などは蕁麻疹も出る始末・・・(笑)

アルコールは一切ダメなのに、おつまみのエイヒレが大大大好き!!
そのエイヒレを食べようとして、エイヒレが入った袋を手で開けようとしても、なかなか開かないでアタフタしていたら、横からサッとハサミが差し出された。

小さい手がハサミの刃の部分を握り、私に向けられていたのはハサミの持つ部分・・・
ハサミを差し出してくれたのは光記だった・・・

「ハサミの刃をやる人の方に向けたら取るときに怪我するけん、自分がハサミの刃の方ばもっとかなんいかんもんね・・・」と、言った・・・

そのほかにも風呂のお湯張りをしようと思いリモコンのスイッチを押すと、光記がリビングから走って飛び出して、帰ってくると「お風呂の栓しまっとったよ!!」と・・・
ほかにも、そんな言動が見られるようになってきた。

その変化が見られるようになったのは、幼稚園で教育積み木を始めた頃からだった。

幼稚園のクラブ活動で光記は教育積み木を専攻していた。
この教育積み木には、前にも少し触れたことがあるけど、立体的で様々な形をした積み木を組み合わせて、課題通りの形を作らなければいけなかったり、積み木の面に面したところに数字が書いてあって、それを課題に合わせて計算していく数字積み木や、英語積み木や文字積み木など遊び感覚で色々な勉強ができる。

大人でも難しいと感じるような課題をスラスラとクラブ生は解いていく・・・

さっき書いたように、算数や英語や国語などの勉強にもなるけど、課題通りの形を作るには一つ一つのパーツを多角的に見て、組み合わせたらどんな形になるのかを想像しなければいけない・・・

その教育積み木の専門の先生が、教育積み木の効果として『想像力』が身につくと言っていたけど、全くその通りだと思う。

先ほど書いたハサミの件やお風呂の栓の事柄も、誰が何をしていて、それが今どうなっているのかを観察して、今何が必要で自分は何ができるのかを判断している。

まさに私が光記に求めているのがここだった!!

これまで長男の野球を10年あまり見てきたけど、その都度本人が出す結果を掘り下げて、さらに掘り下げて掘り下げていくと、必ず行き着くのが『想像力』の部分だった。

野球においてキーとなるものは『空間』だと思う。
100㎞~150㎞ほどで、直径約7㎝程のボールが飛んできて、線も引いていない空間を通過する時にストライクやボールを判断する。

そして、それをボールと同じぐらいの直径であるバットで、それもバットの芯というものすごく限られた点で打ち返す・・・

そして両翼100m程もあるフィールドで、その空間のどこに飛んでくるやもしれないボールをキャッチして、それを遠く離れた人間に投げなければいけない。

そんな条件下の中だからこそ、勝利するための作戦が複雑になってくる。
そして複雑かつスピードまで要求されるため、その場その場で判断をしていても絶対間に合わない・・・

それを可能にするには、試合展開の流れやデータなどを駆使して、こうなるであろうという事を先読していく・・・
これも一つではなく、いく通りも自分の中で準備をしておかないと、全く対応ができない。

長男の野球を見てくる中で、野球のスキルの前にこの空間認識的な部分を養うには、想像力をつける必要があると思った。
先ほども書いたけど、掘り下げて掘り下げた底の部分くるのが想像力だった。

その裏付けというか、自分が動くきっかけになったのが元社会人野球の選手だった〇〇君が、ある時「イチロー選手は自分のスイングが、今どうなっているのか自分で自分のスイングを頭の中で映像として見えているらしいですよ」と話してくれたことがある。

これも想像力・・・

では、この想像力を光記に身につけさせるためにはどうしたらいいかを、色々自分なりに調べたり勉強したり、親友の嫁さんの臨床心理士に聞いたりしているところで、びっくりするほど身近な幼稚園に鍵があった。

それが教育積み木だった。
この教育積み木を始めた1年あまりで、光記に大きな変化をもたらしてくれた。
想像力だけではなく算数や漢字などの勉強面もそうだけど、想像力ともう一つ格段に進歩したのが忍耐力・・・

年の離れた末っ子で甘えて育っているため、忍耐力が乏しかったけど教育積み木をやるようになってからは、どんなに難しくても諦めずに最後までやり通そういう気持ちがかなり強くなった。

それが野球の練習にも現れてきている。
うまくできなくても粘り強くなり、結果に対して今のはこうだったからこうなったという事を言うし、それをこっちから言わせるようにしている。

前から投げるボールもかなりの確率で打てるようになってきて、ボールの軌道を想像して、ボールをバットで叩くポイントがつかめている気がする。
ボールの軌道とポイントを想像する事を練習で繰り返すうちに、それが自然と感覚に変化してきているように感じている。

守備面に関しても打球の方向や強さなどで、捕球するポイントを想像して動けるようになってきて、これも練習で繰り返す事によって感覚になりつつあると思う。

教育積み木も遊びながらの根拠ある学習・・・
野球に関しても、これまで一貫してやってきたことは遊びながらの根拠ある練習・・・

野球の基礎がやがて乗っかるであろう基盤作りが積み木であり、そこに野球の基本の前の基礎を乗っけてきたつもり・・・
そして4月からは、いよいよ指導者歴でいっても脂が乗ってきた〇〇監督と〇〇コーチ、それに新規加入となった社会人野球を去年引退した〇〇コーチの元で、光記が野球の基本を学ぶ事になる。

基礎→基本→応用

結果→アセスメント→課題→改善点→取り組み→目標→練習
そして、『結果』に戻り、これを繰り返す・・・

そのスパイラルに対応すべく
メンタル・スキル・フィジカルのトレーニングをカテゴリーに合わせて行っていく・・・

その全ての過程の分母となるのが、基盤である『想像力』ではないかと思う。
野球だけに限らず、日常生活の中や将来社会人となったときに必ず役に立つと思う。

この想像力とは右脳が深く作用しているらしく、小さい頃の限られた時期に刺激を与えることが大事だと学んだ・・・

その最終的な結果は、こらから長い年月が経過し大人になった時でないと見えないけど、今の時点でほんの少し違いが見えてきたんじゃないかと思う。

小学校になっても卒園生であれば、塾みたいな感じで教育積み木を続けられるので、小学校になったら野球に脳トレに頑張って欲しい。

平昌オリンピックのメダリスト達が数人言っていたけど、高梨沙羅選手や羽生ゆずる選手など、スピードスケートの小平奈緒選手なども「ゾーンに入る」と言い方で、話していたけど先程のイチロー選手と同様に、第三者的な視点で自分のパフォーマンスが頭の中で映像として見えるなんて言っていた。

光記も、そんなオリンピック選手やプロ野球選手とまではいかなくても、これから野球を続けて行く時に少しでも役に立てばいいし、将来社会人になった時にそんな部分が少しでも役に立てばいい!!

来月から長~い野球人生が本格的にいよいよ始まる!!
上手い下手とか関係なく、自分が志した野球を続けることが一番大事!!

これからも、楽しく野球をする事を忘れず頑張って行こうね!!