要領は紙一重・・・

バッティングが苦手な長男に対して、長女が小学生の時に言った・・・

「来た球打つだけだろ?」
「何が難しいと?」

という言葉・・・(爆笑)

長男は日頃のキャラ的にそうは見えないけど、かなり神経質な方で野球の時もあれこれ考え過ぎるところがある。

しかし・・・
長女の方は全く正反対で、頭であれこれ考えるのではなく、感覚的な部分で野球をやっている。

今、冬季練習に入っている光記・・・
その練習メニューの中で、シーズン中よりも時間をかけて行うラダーをじっと見ていると、私はその子の性格がよくわかる・・・

長男の場合は・・・
複雑なステップになってくると、最初は色々考えすぎて足がついていかなくなってしまうが、一回理解してしまうと細部までの質まで求める・・・

長女の場合は・・・
自分の順番が来てなんとなくやってみたら一回で出来てしまうが、そこから先の質などにこだわることはあまりしない・・・

そして光記の場合はその二人のハイブリッドで、先にやっている選手をじっと見て、自分の順番になったら急がず騒がず、まずは確実にできる自分のスピードで複雑なステップをやりながら、徐々にスピードを上げていって最終的に1回でクリアをする。

まずは長女の感覚的な部分でとっかかってみて、長男の神経質な部分の自分のペースで確実にステップを踏み、そこからスピードを上げて質を求める・・・

ひとくくりに言えば・・・
要領がいい

これは、末っ子の特権かもしれないけど、育つ環境が良くも悪くも上の子達を見たり聞いたりして育つので、その抜け道的なところを無意識に考えて行動ができるため、最短距離でゴールまで到達してしまう・・・

これは・・・
野球がうまいとか下手とかの次元の話ではない・・・

自分が体験しなくても、良くも悪くも上の子達をみて育つ事で、光記の中で疑似体験することができ、そのことで光記の引き出しになる。
その豊富な引き出しの中から、必要情報を引っ張り出してきて、その情報を”自分のキャパに変換”して行動に移す。

その要領の良さを、光記の野球を見ていると随所に感じる・・・

しかし・・・
その要領の良さは、いいことばかりではない・・・
その弊害も多くある・・・

要領がいいがゆえに、刻まなといけない部分を二つとび三つとびで行ってしまうことが度々ある。

先ほど書いた”自分のキャパに変換する”という部分で、まだ幼いため判断がつかずに自分のキャパ以上の事をやってしまう・・・

ここは要注意だと思っている・・・

基礎があって・・・
その上に基本があって・・・
さらにその上に応用がある・・・

光記はまだ基礎の段階・・・
光記が今持っている引き出しは、あくまでも上の子達を通じての”情報”に過ぎない・・・
その情報とは”疑似”の体験に過ぎず、実際の経験で得たものじゃない・・・

改めて書き残しておくけど、幼稚園から練習生としてチームに帯同したのは、スキルのアドバンテージが欲しいのではなく、エラーのアドバンテージが欲しいから・・・

これから先も・・・
上の子達の情報と、実際に自分が体験することのギャップがたくさん出てくると思う。
そこから得た、自分独自の本物の引き出しをこれから沢山作って欲しい!!

いつも書くけど・・・

ゆっくりゆっくり・・・
ぼちぼちね・・・(笑)