侍と野球

いよいよ冬季練習も本格化し、選手達は足が上がらないほどの走り込みを行っていましたが、私は先日注文していた、こうたのバットが自宅に届くのをワクワクしながら、練習を見ていました。
冷静に考えると、息子のバットなのに親がワクワクするのはおかしいですよね…

今回バットを購入した理由が、先日バッティング練習の際に保護者の方々と色々話していたのですが、金属バットも、金属疲労を起こしてしまうという事を教えてもらいました。
私はそんな事は全く知らなかったので詳しく聞くと、バットの賞味期限みたいなものがあって、ティーバッティングなどでも消耗しており、ある一定を過ぎると飛距離も無くなり、最終的には金属バットに亀裂が走るとのことで、自宅に帰ってインターネットでも調べるとそんな記事がたくさん書いてありました…
そこで、現在使用しているバットを練習用に使用し、新しく購入したバットを消耗しないように、試合専用にする為に購入しました。
(バットにボールが当たらないので、消耗もしないと思いますが…笑)

それに、現在使用しているこうたのバットは、私に知識がないまま知人に聞いた物を、そのまま購入してしまったため、トップバランスで力がある長距離バッターが使用するバットの為、こうたには使いこなせていないとの理由で、ミドルバランスでこうたにも使いやすいものを購入しました。

※ブログでお詫びするのもどうかと思いますが…
知らなかったこととはいえ、こうたやすずかが個人バットをお借りした事があったと思いますが申し訳ありませんでした…

自宅に帰り、新しいバットを手にした時に先日亡くなった親戚のおじちゃんの言葉を思い出しました。
そのおじちゃんは、物事をハッキリ言う性格だったため周りから見れば怖い人だった様ですが、私にとっては小さい頃から『タケおじちゃん‼︎』と呼ぶ、本当に優しく可愛がってくれるおっちゃんでした…

私が、中学校で野球部に入ってすぐの頃、自宅でバットを跨いでしまい、それを見ていたタケおじちゃんが…
『侍が必ず持っとるのは何か?』と私に質問しました…
私は当たり前のように『刀』と答えました…

すると野球好きだったタケおじちゃんが『刀は敵の命を奪ったり、いざという時に武士の本懐として、切腹して自分の命を絶つための道具…しかし、人の命を扱えるのは神のみだぞ』…
そして、その後…『野球に置き換えると、相手投手が日頃命がけで練習して、試合で命がけで投げてくるボールを、命がけで打ち返して試合を決めることもできるし、犠打などで自分が犠牲になっても見方を生かすことも出来るのはバットだぞ…  と言うことは野球選手にとってバットは神様だぞ』…
私は当時反抗期でしたが、タケおじちゃんの言葉を重く受け止め、バットを跨いだことを反省したのを覚えています…

私も、こんな事をこうたにもきちんと伝えないといけないと思い、風呂に一緒に入りこうたに話しましたが、タケおじちゃんみたいにはうまく伝えれなかったと思います…
しかし、今後も人として大事なことは出来る限り伝え、今後こうたが生きていく上でのヒントになればと思います。
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