ウサギとカメ・・・

昨夜・・・
先輩から電話がかかってきて、もともとの内容は野球と無関係のことだったけど、やっぱり自然と野球の話になって、巧大の中学硬式の思い出話になった・・・(笑)

「お前・・・」
「随分前に、ウサギとカメの話したの覚えとるや?」と・・・
先輩が俺に言ってきた・・・

その話してくれた当時は、巧大と俺の間には大きな壁があった・・・
そんな時期の話なのでよく覚えている・・・

その話とは・・・
改めて書く必要もないけど・・・(笑)

ウサギとカメは、もともと同じ種類の動物でなければ、持っているポテンシャルも全く違う・・・
そんな違う者同士が、どんなところかわからない、小山の向こうの麓まで競争をしなければいけない・・・

ウサギの持っているポテンシャルで言えば、生まれつき持っている”走る”ということを考えれば、到底カメには勝ち目はない・・・

しかし、このレースの最終的な結果は、カメがウサギに勝った・・・

その違いは何か・・・

ウサギとカメが設定しているゴールは同じ場所・・・
その同じ場所に、ポテンシャルが違う者同士が、同じゴールに向かって同時にスタートを切ったのは事実・・・

そして、ウサギはポテンシャルを生かして、一気にゴール近くまで駆け抜けた・・・
その間に、カメは見えなくなったウサギを追いかけ、一歩一歩確実にコツコツと積み重ねていった・・・

そんな時、ウサギは休憩をして寝落ちしてしまった・・・
その隙に、カメは一気に追い抜きゴールしてしまう・・・

大概のカメなら、途中で諦めたと思う・・・
しかし、カメはウサギに勝つことを信じて一歩一歩進んでいった・・・
その結果、勝つはずのないカメはウサギに勝利した・・・

負けたウサギの敗因は、ウサギが自分のポテンシャルを、カメよりも上だと知っていたから・・・
知っていたからこそ、慢心が生まれ油断したことが敗因・・・

しかしカメは・・・
100人中100人が「カメに勝ち目がない」というであろうレースを、ただ前へ前へと一歩一歩地道に進んだ・・・
走破できるかもわからない、走り方もわからないカメ・・・
走るというポテンシャルも持ち合わせていないカメ・・・

その両者の大きな違いは・・・

勝って当たり前・・・
やれて当たり前・・・
という気持ちのウサギ・・・

勝ちたい・・・
やれるようになりたい・・・
という気持ちのカメ・・・

この大きな違い・・・

結果的に当時・・・
先輩が、俺や巧大に何を言いたかったのか・・・

それは・・・
当時巧大はA戦は勿論、B戦出場もままならない状況にいた・・・
そんな環境にあるからこそ、今は結果を決めつけずに、今やらなければいけないことや、今しかやれないことをきっちり行い、確実に一歩一歩前に進むこと・・・

そして、ポテンシャルがない巧大は、メンタル・スキル・フィジカルでそれをカバーしなければいけない・・・
だから、絶対ゴールを諦めずに、地道な努力を積み重ねることの大事さを、先輩は俺たち親子に言いたかった・・・

その地道な努力を信じて続けていると、将来大きな転機となる体の成長が始まった時に、そのメンタル・スキル・フィジカルが体の成長に融合してくる・・・

その完全に融合するまでの間を、俗に「伸びしろ」というから・・・
と言ってくれた・・・

そして、それから約1年後の今・・・
2ヶ月から3ヶ月前ぐらい前から、急に身長や体重が増してきた・・・
身長は、1ヶ月に1センチペース・・・
体重に限っては、前回の鹿児島の大会のエントリー時に測った以来なので、約1か月で一気に3キロほど増えていた・・・
本人も、びっくりして何度も測りなおすぐらい・・・

ウサギとカメの話でいくと、まさにこれから先が、その伸びしろの部分に入ってくるのだと思う・・・

まだまだ、ウサギの背中は巧大には見えていない・・・
これから先も、とにかくカメの精神を忘れず、高校に向けて頑張ってほしい・・・

そして、そもそも賢い同世代の選手たちは、ウサギはウサギでも寝落ちなんかしない・・・
しかし、そんな賢いウサギに追いつかなければいけない・・・

だけど巧大は・・・
やっぱりカメはカメ・・・

一歩づつ・・・
一歩づつ・・・
ね・・・(笑)

これからも、ポテンシャルの高い選手たちに追いつけるように、伸びしろ信じて頑張って行こうっ!!

あっ!!
忘れてた・・・

先輩の電話のおかげで、大事なこと思い出しました!!
あざっっすっ!!