巧大は巧大…

昨夜、チームの卒団式が熊本空港近くのホテルで、盛大に執り行われました。
ご準備頂いた球団関係者の方はじめ、1・2年生の選手や保護者の皆様誠にありがとうございました。

家族一同、本当に良い思い出になりました。

そして、この約3年間ご指導頂いた、球団代表をはじめ監督・コーチの皆様方、誠にお世話になりました。

さて…
巧大は、学童の卒団式を12月に終え、年が明けるとともにシニアやボーイズチームの体験や見学をさせてもらい、2014年2月8日に、泗水ボーイズに入団をお願いしたと思う…

入団して直ぐに、硬式の壁を目の当たりにした…
それを何とか補おうと、俺一人が焦って量と時間だけをかけるだけの、俺が納得するためだけの自主練を、がむしゃらにやった事を覚えている…

それがやがて本人との摩擦になり、ちょうど反抗期とも重なり、度重なる衝突…
他にも色々な原因が重なり、退団はおろか野球自体をやめる寸前までいった…

退団届けまで準備し、あとは提出するだけとなった時に、球団関係者の方は勿論、たくさんの方々から支えてもらった…

そんな時の、ある方からのたった一言…
この前もブログに書いた「親は環境」この一言…

野球をやっているのは本人…
そしてそれを支えるのが俺…

そこに気付いてからは、巧大との関係は一変した…
そこからが楽しかった‼

それからは、巧大だけではなく自分も一緒に勉強するスタンスに変えた。
そうすると、巧大との会話がものすごく増えた。

知識を入れて、巧大と会話を頻繁にするようになると、これまで巧大が俺に言っていたことが、言い訳に聞こえていたのが、実は言い訳ではなく、本人なりの根拠である事に気付いた…

そういう視点で本人を見るようになると、他の選手には劣っているけど、つい先週まで出来ていなかったことが、出来るようになっていたりする…
今まで全く気づかなかった、本当に些細な部分の成長が見えるようになると、これが練習を見るのが楽しくなり、動画撮影をしてスローで確認しないとわからないような細かい部分などを帰りの車の中で見て、あーだこーだ二人で話しながら帰るのが楽しみになった…

支配の親父から…
共感・共有の親父へ変わって行ったと思う…

勿論、生活態度や素行に関して、父親として締めるときは締めるけど、ほとんどそういうこともなくなり、対話で大半はお互い納得できるようになった…

そして熊本大地震が、大きく本人を成長させてくれた。
生きるか死ぬか…
そして、家に住めるのか住めないのか…
ライフラインは全てストップ…

極限の状況が、本人を極めて大きく成長させてくれた。
自分中心の意見が一気になくなり、周りの状況を見て自分が出来ることを考え行動するようになった…
人として自分が周りに支えられて生きている事に気付いたと思う…

精神的にも大きくなったが、身体も随分大きくなった。
入団当時の身長は、138㎝だったと思う…(笑)
小さかったなぁ~(笑)

現役退いてから、一気に身長が伸び出し、今は166㎝まで伸びてきた…
今まだ、1ヶ月に1㎝のペースが維持している…

身も心も大きく育った中学生生活だったと思う…

しかし、これからが本当の野球‼
今度は、結果を出さないといけない厳しい世界が待っている‼

思いっきり野球に打ち込み、二度とない青春を楽しんで欲しい‼

とりあえずは、本当に苦しい時期をよく乗り越えた‼

素直に卒団おめでとう‼
我が子ながら、よく踏ん張った‼

最後にだけど…
卒団式で皆んな、親への感謝の言葉を言ってたけど…
巧大だけ、無かったよね…

やっぱり、最後の最後まで…
巧大は巧大か…(笑)