白と黒・・・

今日、春の選抜が始まりました・・・
関西の誰もが知っている、高校野球名門校出身の先輩と今日電話で話しました・・・

夏の選手権のシード権をかけた大会の大事な試合・・・
ランナーが三塁を周りホームに突っ込み、微妙なタイミングのバックホーム・・・
相手ランナーが大きく周りこみスライディングし、手の指先がホームベースを大きく外れ、触ることがありませんでしたがチーフのジャッジはセーフ・・・

先輩はランナーが、ホームベースを触っていないことを、すかさず猛アピール・・・
それを見ていた観客も、ザワザワと騒然となる空気に包まれましたが、先輩のアピールは認められず判定はセーフのまま・・・

結果的に、それが決勝点となりシード権獲得ならず・・・

その時に観客が99人いたとして、その99人がアウトだと思っていたと思う・・・しかし、1人の審判のジャッジがセーフといえばそれはセーフ・・・

つまり先輩の訴えに対し、決定権がない99人が黒と言っても、決定権がある1人が白といえば白になるのがこの世の現実・・・

結果・・・
セーフはセーフで、1点は1点・・・
それは、誤審ではなくセーフ・・・

しかし、その後行われた夏の選手権予選では・・・
その時に先輩のチームに勝利した、相手チームの試合結果は、シードを獲得しながら1回戦負け・・・
その1回戦負けの理由は、対戦相手が投手の故障でシード権獲得を逃した強豪校で、そのチームの絶対的なエースが夏の選手権前に怪我から復活し、その格に違いにて完封負け・・・

そういった状況をよそに、先輩たちの高校はシードを逃したものの、最後の夏の選手権では順調に勝ちのこり、決勝に勝ち進んだという話をしてくれました・・・

結果論を野球の世界でするのはご法度ですが、あえてその結果論で話せば・・・
シード権を獲得できる大会のその出来事で、もしチーフの判定がアウトだったら、もしかしたら自分たちの高校も、その格の違うピッチャーに完封負けしていたかもしれない・・・

しかし、その時のジャッジがセーフだったために、選手権の抽選で第6シード権を獲得した高校がいるトーナメントの山を引き当て、比較的楽に決勝まで行けたんだと・・・

それを、運といえば運かもしれない・・・
しかし、それを・・・
目先だけの物事の解釈で・・・
その場の目先のことだけで、覆りもしない黒を白に変えようとするのではなく、時間をかけ先々であれば、形は変われども、その時よりもあるかに大きな白にすることができる・・・

すなわち・・・
真実に勝るものはないのだと言ってた・・・

先輩の真実・・・
それは、自分を信じそれを貫く信念だったんだろう・・・