積み上げてきたものを生かす・・・

また・・・
北朝鮮がミサイルを3発、発射したというニュースが入ってきました・・・

今回の熊本地震で ”人間が生きるということはどういうことなのか” そんなことをほんの少しだけかもしれませんが、今回の震災を経験して感じました・・・

昨今、ミサイル発射や世界各地で、テロ事件などが頻発していて、人の命を奪う者と、今回の熊本地震などで、生きたくても生きれなかった人々・・・

考えさせられます・・・

世界が、平和に暮らせる世の中になることを祈ります・・・

さて昨日は、仕事で私は練習に行けませんでした・・・
しかし、来月の遠征の段取りが必要で、同じチームの遠征部の保護者さんと、昼休みに電話で打ち合わせを行いましたが・・・

その遠征部の部長さんも、午後からお仕事とのことで、午前中のみの練習参加みたいでしたが「午前中シートノックがあったけど、巧大がやたらとキレキレの動きで、声もワーワー言って、ノック受けていましたよ!!(笑)」と、ご報告いただきました。

そして、夕方仕事を終え巧大を迎えに行くと、真っ赤っかに日焼けして、明らかに人間の香りではない匂いを漂わせながら、車内への入ってきました・・・
(某有名消臭剤が効かない匂いって、想像できます?(笑!!))

そして、私が巧大に「〇〇さんから、別件で電話もらった時に聞いたけど、午前中のシートノック気合い入ってたらしいね?」と聞くと、同じポディションのメンバーに、今日のシートノックは、絶対に1球も外野に抜けさせないと宣言して、シートノックに臨んだらしく・・・

本人は「1本も、のがさんだったばい・・・」と、言っていましたが、本当のところはどうかわかりません・・・(笑)

少し前のある日・・・
巧大がセカンドを守る位置が、芝の切れ目の一歩後ろぐらいで、やたらと深くなり「これ深すぎだろ・・・」なんて思いながらも、グラウンド内のことは口出ししてはいけないので、何も言わず黙って見ていましたが、性格的に聞きん坊の私が、土曜日にコーチにそれとなく聞くと「前に出て捕球する、癖つけのために深めに守るよう指示しています。」とのことで、巧大の独断じゃなかったので安心しました・・・

安心した私は、今度は巧大に今のポディショニングになって、自分に変化があったかどうかが興味津々になり、我慢できずに聞くと・・・(笑)

「以前から、前に出て取れと言われる意味がよく分かった・・・」
「前に出て取ると、打球に合わせやすい」
「それでエラーが少なくなると、守備がたいぎゃ楽しくなってくるとたい!!」と言っていた・・・

球団代表と日曜日に、たまたま野球論について、お話させていただいただいたのですが、巧大が言った言葉と、全く同じことを代表も言われていた・・・
それは「前に出て捕球するとエラーが減って、守備が楽しくなると」巧大が言う、わずか5時間前のことだった・・・

球団代表が、その時言われたのも「内野手は、前に出て捕球ができるようになると、守備が楽しくて仕方なくなるんですよ・・・」と言われたばかりだった・・・

巧大曰く・・・
一歩目を早くしろ・・・の意味
守備範囲拡張するフットワークをよくしろ・・・の意味
打球の軌道に対しての、ライン取りをよくしろ・・・の意味
正面に入れの、その正面・・・の意味
打球リズムに、足で合わせろ・・・・の意味
捕球動作を止めるな・・・の意味
捕球動作の時に足を揃えるな・・・の意味
腰を落として捕球しろ・・・の意味
捕球してから早くしろ・・・の意味
送球しやすい体制で捕球しろ・・・・の意味

これだけではなく、内野手に必須のスキルをたくさん学ぶと思いますが、巧大の場合、以前まではそれらを点で捉えていたものが、前に出て捕球することにより、線で繋がってきたと言っていた・・・
(勿論、巧大の頭では、こんな分かりやすい流暢な言葉では言っていませんが(笑))

しかし、これですらどうにもできないことがある・・・と、巧大が言った・・・
それは、球際やイレギュラーの対応・・・

巧大は、勿論野球センスのかけらもない男・・・
しかし、センスがある内野手と、互角に戦わなければいけないのが現実・・・

それを克服するために、野球を始めた時から、巧大に野球を指導してくれていた、私の親友が考えてくれた、自主トレメニューの中に、ボードを使用したメニューが毎日あって・・・
本当に、私も毎日毎日飽きるほど手伝っていた・・・

良いのか悪いのか、わからないけど・・・
その時の名残で、巧大のグラブは今でも極めて平面で、新品の時の型付けの時も、小指の上の方にある紐を緩めて、これでもかというぐらいグラブを広げ、捕球面のポケットを薬指の根っこぐらいに作るので、専門の型付けの方に頼まず、すべて自分で型付けをしないと、本人が安心しません・・・

たまに、私が巧大のグラブを借りてボール取ると、とにかく扱い難いマニアックな形で、正直使いたくありません・・・(笑)

そんな、真っ平らなボード訓練で、グラブさばきを徹底的に仕込まれた・・・
使用するボールも、野球のボールを使用しないので、大人でも上手くいかないようなメニューで・・・

しかし、実際に試合や練習で使うボールは、当然軟式ボールなので、自主練の時のボードのクセで、慣れるまでエラー続出で、上手くなるどころか叱られる事ばかりで・・・

当時は正直言って、変なクセがつくので、やめたほうがいいんじゃないかなあ~
なんて思っていた・・・

実際に、当時野球を教えてくれていた、その親友に何度か、本当にボードメニューを続けていいかを確認しても「先々、結果が出るけん大丈夫!!」としか言わなかった・・・

しかし、最近巧大が言うには、これがここにきて、小学校低学年からやっていた、この自主練の意味が、頭の中で繋がってきたと言う・・・

「あの自主練やっとらんだったら、今よりもエラー続出だけん!!」
と言っていた・・・
「球際や、普通のバウンドでくることのほうが少ない打球は、グラブ捌きを正しく行わないと、絶対エラーになるとばい・・・」と、この前も言っていた・・・

速い打球のイレギュラーや、ギリギリの球際の部分はゼロコンマの世界で、頭で瞬時に判断することは、絶対に無理・・・
特に球足の速い硬式の打球は、体のとっさの反応でしかさばけない・・・

となると・・・
感覚の世界になる・・・
その感覚の部分は、ひたすら長い年月をかけて、繰り返し染み込ませないと、センスがない巧大の場合対応できない・・・

巧大も実際に「正直、ここの部分を治すとは、たいぎゃ大変と思うばい・・・」
「だけん、光記もここだけは小さい頃から、させた方がよかばい!!」と、熱弁していた・・・

ある方が、巧大の目標として言われた・・・
「ファインプレーを、ファインプレーに見せない、内野手を目指しなさい・・・」

最近この意味が、私もよく理解できるようになりました・・・
テレビや専門誌などを見ていると、野球の評価をされる方々の着目点は、本当に些細な野手の動きを評価されています・・・

そんな評価ポイントが、少しでも線で繋がり始めたことを、実感できてきているのは、本当にいいことだと思います。

新たに学んだものと、本当に地道に積み上げてきたものが、交わり始めた時に爆発的な、進化が生まれるものだと思います。

あと残されたわずかな期間で、もっともっと成長してくれたら嬉しいな・・・

難しい打球を、当たり前のように捌く内野手になって欲しい・・・