ピカピカの笑顔

ピカピカのグラブはめて、ピカピカの笑顔で熊本の野球の聖地、藤崎台でK高校が17対0の5回コールドで、私の母校に負けました・・・

自分の母校は、私学で甲子園出場経験もあり、県内でも強豪校と言われている高校です・・・
勿論、母校なので応援していましたが、その対戦相手だったK高校も毎年応援している高校です。

そのK高校は、熊本の有明海沿岸部にある小さな学校です。
生徒が少ないため、野球部部員も不足し、一旦は野球部が廃部になり、野球の火がK高校から消えました・・・

しかし、数年前自分たちも野球がやりたいと、4人の選手たちが一生懸命部員の勧誘を頑張って、10人の選手たちを集めて同好会を作り、野球部を復活させました。

自分たちの力で、先生に訴えかけ顧問をお願いし、保護者さんたちにお願いして、荒れ果てたグラウンドの草刈りを行い、新たに土を盛ってマウンドを作り、自分たちの力でK高校の野球部を復活させた選手たち・・・

そんな環境での野球部なので、勿論記録に残るほどの点差で毎年破れています・・・

そんな、私には全く縁もゆかりもない土地の野球部なのですが、毎年私は応援しています。
その理由は、毎年彼らは試合を通して、私に同じ質問を投げかけてきます。

その質問とは・・・
「巧大くんは、本当に野球が好きですか?」
この質問を、1年に一度投げかけてきます・・・

彼らのプレーを見ていると、勝敗や数字を超越した、野球に対しての喜びやひたむきさが伝わって来る・・・

そして何よりも、どんなに人数が少なくて、野球環境が恵まれていなくても、練習を一生懸命頑張れるということは、本当に野球が大好きで仕方ないからだと思うし、それが伝わって来る・・・

そんな選手を、見ていると毎年涙が出てきてしまう・・・
この涙は、彼らがかわいそうだとか、試合に負けたからとかではなく・・・

私が巧大の野球に関して、求めるものがズレてしまい、肝心の我が子が、”本当に野球を楽しめているか”という部分を、激しく突いてくるから・・・

そこを突かれると、親としてのエゴや見栄を張っていることに気づいて、自分が情けなくなり涙が出てしまう・・・

それに気づくと、新たな気持ちになって、巧大と素直に向き合えるようになる・・・

そんなことを、K高校の野球部の選手たちが、試合を通して1年に一度、私にプレゼントくれる・・・

今年も私に、プレゼントをくれたK高校の選手たち・・・

今年もありがとう!!
そして、お疲れ様でした・・・

今年も、ピカピカの笑顔で野球をやっている姿が、本当に私に元気をくれました!!
来年も、応援しています・・・