本当の理由・・・

毎日、早朝5時半に起床し、6時には自宅を出て課外授業をうけて、野球部の朝礼に出てから野球部の清掃活動を行い、授業を受けて野球部のグラウンドに向かい、練習を終えて帰宅するのが9時半ぐらいかなあ~

それから夕食とって、風呂に入り就寝・・・
するとすぐ朝になる・・・

夏の選手権が終わり、学校と球場まで野球部のバスで送迎してもらえるようになったので、これでも帰宅時間と通学の負担は格段に減った・・・

練習内容も高校になると質も量も各段にたかくなり、選手間の競争も激しく全く気を抜いている暇などなく、上下関係や礼儀に関しても厳しさを増す。

しかし、そんな環境の中でもインフルエンザによる出席停止の3日間以外は、一日も休まず練習参加している。

そんな厳しい環境でモチベーションが保てるのかを、本人に以前聞いたことがある。

すると中学で硬式をやっている時に、その原因があった・・・
中学1年生半ばぐらいから、中学2年生ぐらいまでの間に、本人にとって野球の壁にあたり、野球自体を辞めたいという時期があった・・・

当然そうなると、普段の練習にも身が入らず、悶々とした時期を過ごしている時に、長男を本気で𠮟ってくれた・・・

その本気で𠮟ってくれたのが○○コーチだった。
当時○○コーチと長男の間で、どんなやり取りがあったのかは詳しくは知らなかった・・・

そして今回・・・
”モチベーションを保てる原因はなぜか?”を聞く事で、そのときの真相がわかった・・・

その内容は・・・
「お前が、また明日野球をやれるという保証はどこにもない・・・」
「今日、お前が病気や怪我をするかもしれない・・・」
「それで、二度と野球が出来ないとなったら、今日でお前の野球選手としての現役生活は終わる・・・」
「それで、お前はいいんか?」
「それで、おまえは野球に未練が残らないんか?」
という言葉を、中学の時○○コーチに一人呼ばれて、自分に話してくれたと長男が言った・・・

それからは悔いが残らないように、やれることはやろうと心に決めて頑張ってはみるけど、邪気が回るとついついその決心が緩くなり、練習態度にムラが出ていたと自分でふりかえっていた・・・

そんな状態で、あっという間に3年のボーイズリーグの公式戦がやってきて、その公式戦の最後となる試合の終盤・・・
負けている状態で、長男の打順で代打が出て交代となった事があったらしい・・・

その時に、悔しくてベンチの隅で隠れて泣いていると、その○○コーチが今まで見たことない形相でやってきて、ベンチの裏に引っ張られていって、びっくりするような声で「○○っ!!(長男)お前もう諦めたんかっ!!」「この試合に勝って、次の試合で打席に立って、打ってやろうという気持ちはないんかっ!!」と言って、びっくりするぐらい𠮟られたらしい・・・

前にも後にも、あそこまで怒った○○コーチは見たことないと言っていた・・・

その時の○○コーチが本気で言ってくれた「○○っ!!(長男)お前もう諦めたんかっ!!」が、うそみたいな話だけど、練習で上手くいかなかったり、とにかくきつい練習の時などに聞こえてくると言ってた・・・

「もう・・・マジで限界・・・」だとか・・・
チャンスで結果が出なかったりして「俺やっぱり、メンバーなんて3年間無理・・・」だとか・・・
思ったときに、そのコーチの「○○っ!!(長男)お前もう諦めたんかっ!!」と、聞こえてくると言ってた・・・

それを聞いた時に、日頃長男が口癖の様に言っている言葉の本当の意味が分かった。
それは「今、出来る事はやった・・・」という言葉・・・

まさに、その言葉が今の長男を支えている・・・。

結果的にその中学生活最後の公式戦は、負けとなり公式戦としてはそれが長男にとっては最後の試合となった・・・

その時は、本当に苦い経験だったかもしれないけど、今となればその苦い経験でのコーチの言葉が本人を支えている。

そんな支えがあってのことだと思うけど、高校に行ってからのスタイルが全く変化している・・・
内容は、詳しく書けないけど・・・
ポディションも最近コンバートされた・・・

”明日がない”と思えるからこそ・・・
全力プレー

それで・・・
結果が出ず悩み苦しんだら・・・
”お前、もう諦めたんかっ?”

この言葉が長男を支えている・・・

恩返しせなんいかんな・・・
その恩返しの仕方は、色んな意味で最後まで諦めない姿を見せることじゃないかな・・・

そして最後に・・・
俺も全く当日気付かなかったし、ある方が偶然目撃し、その方から後で聞いて知ったことだったんだけど、卒団式が終了して最後の最後の別れ際に、コーチの前だけで涙した理由がわかったよ・・・

そういう事だったんだね・・・
どんなに辛くても「今が一番楽しい!!」と言うはずだ・・・