指導者とは・・・

今・・・
マスコミ関係が大騒ぎしている日大アメフト部の危険タックルの問題・・・
言った言わないの水掛け論に発展している。

この日大の問題で、大学生といえば立派な大人なので、実際にやった選手にも大きな過失があり、そこに関しては当事者として責任を取る必要はあるという前提の話だけど・・・

スポーツの世界だけではなく、様々な世界においても結果は大事だと思う。
身近なところでいくと、仕事をする上で成績や数字を残すということは重要であるし、No work No payと言う言葉があるように、成績を残す者にはそれなりの対価を払われるが、仕事をサボったり成績を残せない者にはそれなりの対価しか支払われない。

人は・・・
その結果があるからこそ競争原理が働き、向上心が生まれ進歩をしていくし、それがモチベーションとなる・・・

特にプロスポーツの世界では、結果を出さないとすぐに契約解除となるため、選手同士がしのぎを削っている。

私たちサラリーマンにしても・・・
プロスポーツの世界にしても・・・
今回の日大の問題はとの絶対的な違いは、プロなのかアマなのかの大きな違いがある。

今回の日大の問題を例に挙げると、その結果に対しての金銭などの対価を選手は当然もらっていない・・・
対価をもらっているのは、監督を始め指導者である大学側のスタッフである・・・
私は監督を始めその他のスタッフが、給料という形で金銭をもらっているということが悪いと言っているわけではない・・・

プロチームではないため、指導者としてのスキルに対してや、費やす時間などについての部分に関しては、当然対価を支払われるべきであると思う。

しかし、勝ち負けの結果に対しての対価であったり、その他の周りを取り巻く、これも今話題の言葉で言うと”忖度”の部分がこの問題であるとするなら、そこが問題なのではないかと思う・・・

あるアーティストのライブの時の言葉・・・
「人間は数字で評価される部分を大切にするのではなく、それ以外の事を大切にしなければいけない・・・」と・・・

そのアーティストは、先日飛行機の出発時間が遅れ、乗客の苛立ちが募ってきた際に、飛行機会社から頼まれたわけではなく、何かの対価をもらうわけではなく、機内マイクを使い歌を一曲歌うことによって、乗客の苛立ちを沈めた松山千春さん・・・

その時乗り合わせた乗客にとって、無駄な時間となってしまう時間を、その見事な神対応によって、歌一曲でその乗客にとって一生忘れることができない貴重な時間に変えてしまった。

今回の日大の件で・・・
この監督の指導一つで、所属する部員達にとって無駄な時間を過ごした4年間となるのか、それとも一生忘れることができない4年間になるのかが変わってくる。

選手達にとっての監督や指導者の言葉というものは絶大な影響力がある。
選手達の人生を、良くも悪くも大きく左右する立場にある事の自覚が薄れていたのではないかと思う・・・