これまでの裏付け

昨日のポジティブシンキングではないけど・・・

このご時世だから出来ることで、本来であれば関東や関西の都市圏へ出向かないと受けられない、著名な経営コンサルタントによる研修をリモートにて受講した。

 

内容は勿論・・・

仕事メーンの研修だけど、子供達の野球に関しても生かされる内容がかなりあった。

 

その中でも・・・

『信念・価値基準を持って行動する』というカリキュラムが、今の私に強く響いてきた!!

 

突然だが・・・

私達、日本の文化は『恥』の文化だと言える・・・

例えば、世界で賞賛された災害時における日本人のマナーだけど、支援物資を受けるのにきちんと列を成して順番を守る姿・・・

 

この日本人の素晴らしい行動を掘り下げれば、途中に割り込んだり略奪したりすることは、恥になるという精神からであり、さらにそれを掘り下げれば『周りからどう思われるのか?』という、周りからの目を気にする文化であるからである・・・

 

しかし、その反面・・・

日本人の特徴を表す『赤信号みんなで渡れば怖くない』『旅の恥は掻き捨て』という例えがある様に、皆が同じことをすればルールを守らなくていいや!!とか、自分を誰も知らない土地で、これから先に関わりを持たない環境であれば、ハメを外して派手な事をやってもいいみたいな文化でもあるということ・・・

これも掘り下げれば、周りも同じことをやっているからとか、二度と会うことはないだろうからという、結果的に周りからの目を気にしている文化である象徴だとも言える・・・

 

なので日本人は、相手や他人の評価が基準であり『相対評価』の文化だと言える・・・

 

一方・・・

欧米などの文化は、自分がやりたいことが基準となる『絶対評価』だと言える・・・

 

日本人の『相対評価』の特徴として・・・

周りからの評価を気にするあまりに、自分の考えを押し殺し我慢や無理をすることが多くなる。

それが現象として現れるのは、周りからの評価をあげようとして自慢話をしたり、自分の思い通りにいかないことに対して、同じ考えを持つ者が集団となり悪口を言ったりする・・・

思考的に『マイナス思考』となってしまう・・・

 

逆に欧米人に多いとされている『絶対評価』に関しては、周りの評価ではなく自分の評価が基準となるため、結果として無理をせず自然体でいられる。

そして、それが現象として現れるのが、自分に対しての評価となるため自慢する必要もなければ、他人の悪口など言う必要がない・・・

思考的に『プラス思考』となる・・・

 

まさに昨日ブログに書いた部分で・・・

コロナによる長期の部活停止期間中に、周りのチームは練習を継続していて自分達だけは練習がやれてないので、自分達のチームは練習できていないから、劣っているのだという、まさに相対的評価によるもので、その特徴である『マイナス思考』の考えとなってしまう・・・

 

私は、決して素晴らしい日本の文化を否定しているのではないし、どちらが正解でどちらが間違いだと言っている訳でもない。

 

私が言いたいのは、アスリートの世界においては、『相対評価』よりも『絶対評価』の思考の方が圧倒的あっているし、そっちの方が結果が出るということを言いたいのである。

 

それを裏付けるわかりやすい説があるので書く。

医療福祉系を卒業した私・・・

学生時代にソーシャルワークの授業や心理学の授業でも多く出てきた、マズローの「欲求階層5段階説」というものがある。

 

この階層は5段階ありピラミッド型をしている。

そのピラミッドの底辺部分の5段目は、『生理的欲求』という食欲・性欲・睡眠欲という、いわゆる本能的な欲求の部分である。

そして、4段目になると『安全欲求』という危険・脅威・災難などから身をも守る防衛欲求となる。

次に3段目は、『社会的欲求』となり、集団への帰属や協同への欲求となる。

いよいよ2段目が『自我欲求』と言われ、先ほど触れた『相対評価』の部分で、自己存在や価値を正しく評価・賞賛・尊敬してもらいたいという欲求になる。

そして、最後のピラミッドの頂点になるのが『自己実現欲求』という、『絶対評価』の部分で、自己の成長・願望の達成・仕事の完成などの欲求になる。

 

先ほど書いた・・・

アスリートにとって、欧米人に多いとされている『絶対評価』の部分が、マズローの法則のピラミッドの頂点に立つのだ・・・

 

周りから自分の存在価値や評価、賞賛や尊敬をもらいたい事を自分の最大の欲求として、日頃の練習を行うのと・・・

自分の成長や願望、目標と達成をする事を、自分の最大の欲求として日頃の練習を行うのとでは、物凄い大きな差となってしまう・・・

 

ここの部分が・・・

今までこのブログに何度も何度も書いてきた、野球やソフトボールをやっているのは自分本人なんだという事・・・

 

人の評価をもらうことを最大の欲求としている以上、人のために野球やソフトをやっている事になる・・・

 

だから・・・

人の評価が気になる・・・

 

だから・・・

人と自分を比較する・・・

 

だから・・・

僻みが出てくる・・・

完全な『マイナス思考』である。

 

これに、巧大が中学生半ばぐらいの時に、臨床心理士とのやりとりの途中で気づいた!!

これも何度も何度も・・・

このブログに書き続けているが・・・

 

だから・・・

本当に自分がやりたいことをやっているのか?を、1年に一度子供達と二人っきりでジャッジという時間を設けて意思の確認を始めた。

 

だから・・・

PDCAサイクルやOODAループなどを活用して、自分で目標を立てて、自分で実行して、自分で評価をして、自分で改善する方法を子供達に叩きこんだ・・・

 

すると・・・

わかりやすかったのが巧大・・・

自分と他人の体格差などを言わなくなっていったし、周りの選手が出来る事を自分もできるようになろう!!ではなく、周りにはできない自分にしかできないことをどんどん身つけようとする考えに変わった!!

 

それが・・・

巧大のプレースタイルとなっていった!!

 

そして・・・

やがて巧大の信念となった。

 

長女に関しては、この巧大の過程を見ていたので、高校に進学しソフトボールを始めると、それが当たりまえとなっていて、ソフトボール未経験で他の選手との差を強く感じながらも、他の選手にはない自分の特徴を活かした、独自のスタイルを作り今がある。

 

昨日書いた・・・

ポジティブな精神状態を維持する事ができる根拠は、今日かいた『絶対評価』という思考の部分が全てである・・・

 

周りの基準に自分を照らし合わせるのか・・・

それとも、自分の基準に自分を照らし合わせるのか・・・

 

それによって大きな違いがある。

自分の基準に、自分の現状を照らしあわせた結果で、他の選手と競争をするのが真の競争の姿であり、その状況同志の競争が真のライバルとなる・・・

 

だから・・・

長女と4番の〇〇〇は、相対評価ではなく絶対評価同士のなので、お互いに比較したりしないので僻みもしない・・・

常に自分の成長と願望を達成するために、自主練を通して自分の中で戦い、日々努力をしている。

そんな、同じ価値観を持ち合わせ、お互いにその過程をわかっているからこそ、お互いの結果をリスペクトする事ができる。

だから、良き友であり良きライバルという関係が成立する・・・

 

結果・・・

先日書いた・・・

『お互いが高めあって成長できればいい』と言えるのだと思う。

 

結局・・・

真の競争とは、自分との戦いの先にあるもの・・・

 

その真の競争を経験している者とそうではない者の差が、ここぞという時の実力の差となって現れる・・・

 

今回の研修で、今までやってきた事の根拠付けできた気がして、嬉しいというよりは何かホッとしたという表現が合っている様な気がする。

 

研修中・・・

仕事上での自分の経験を照らしあわせて研修内容を理解するよりも、子供達の野球を通しての経験を照らし合わせるとすんなり理解できる事がとても多かった気がする・・・

 

んん・・・・

いやいや・・・

 

よーく考えたら・・・

仕事の経験でピンと来ないで・・・

子供の野球の方でピンと来るって・・・

社会人としてダメだよね・・・(笑)

 

子供の野球が本業の仕事を越えちゃったらダメだわっ!!(笑)