大河ドラマのワンシーン

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、昨日とうとう九郎義経都落ちした・・・

私は大河ドラマが大好きで、毎週日曜日の20時を楽しみにしている!!(笑)

 

私が大河ドラマが好きな理由は、史実に基づいて視聴者を飽きさせないためのフィクションが加えられており、見ていて面白いし勉強にもなる・・・(笑)

 

そんな大河ドラマを何作も見てきたが、一つ共通しているのは突き詰めれば現代も昔も人間がやっていることは、形が違うだけで突き詰めれば同じだと思う・・・

 

昨日の1カットの中で、逃げる義経北条時政北条義時に「戦いのない世で我々の様なものはどうやって生きれば良いのだ・・・」と問うシーンがあった・・・

 

おそらくこの部分はフィクションの世界だと思うが、私は昨日の大河のこのシーンと上島竜兵さんの死とが重なって見えてしまった・・・

 

新型コロナとコンプライアンス規制などのさまざまな時代の変化により、上島さんがこれまで人生をかけてやってきた芸風をやれるフィールドが無くなってしまった・・・

 

まさに、上島さんは・・・

昨日義経が言った「戦いのない世で我々の様なものはどうやって生きれば良いのだ・・・」と、同じような状況になってしまったのではないかと想像してしまう・・・

 

上島さんのご冥福をお祈りしたい・・・

 

しかし・・・

こんな義経や上島さんの様な生き方を多角的に見れば、かっこいいと思う人もいれば不器用な生き方だと感じる人など様々だと思う・・・

人には価値観や考え方の違いがあって当然だし、私があれこれ言う立場でも評価できるほどの器もない・・・

 

だが・・・

私個人の考えとするなら生きる選択肢というものは、いくつか持っていて良いのではないかと思う・・・

昨日のシーンでも、北条時政が去っていく義経に対して「あなたは仰った・・・経験もないのに自信もなかったら、何もできぬと。では、自信をつけるには何が必要か。経験でござるよ。まだまだこれからじゃ・・・」

という、セリフがあった。

 

これこそが、私がこのブログに何度も書いている『成功や失敗の経験が引き出しの数を増やしてくれる』という事である。

 

野球は鎌倉や戦国の世の様に、命の取り合いはしない・・・

しかし、チーム内での一番手争いや、結果を残すために対戦相手との戦いを強いられる・・・

 

形は違えども野球という世界は小さいながらにも一つの社会であり、大人になって大きな社会で生き抜くための予行練習の様なものだと思う・・・

 

そんな戦いが光記の学童野球のチームでも始まりつつある・・・

人数も増えてきて、野球経験がなかった選手達も自分がやりたいポディションや打順などを持ち始めている・・・

 

その自分がやりたいと思うポディションを巡り競争が生まれている。

その競争の中で自分のイメージ通りいかず涙する選手や、監督に対して必死にアピールする選手など学童野球ながらにも戦いが始まった。

 

それと同時に一気に増えたワードがある・・・

そのワードとは『自主練』である・・・

 

練習が終わると・・・

選手達が自分のお父さんやお母さんに対して、こっそりと「ねえ・・・帰りに自主練するけん〇〇でノックして」などと言っている。

これはオーバーな話ではなく、この『自主練』というワードをこの1ヶ月程の期間で選手全員から聞いた・・・

 

ただのノックやマシンでは、ボールを取れたし打てた・・・

でも、シートノックやシートバッティングなどのより実践的な練習になると、途端に取れないし打てないもんなっ!?

ユーチューブなどで見る動きを、頭ではわかっているけど体のどの部分をどう動かして、どうやっていいのかわからないもんなっ!?

 

そんな状態となったら自分だけ取り残された様な気持ちになって、自分の不甲斐なさやできない事に対しての悔しさなんかが混じって、涙が出てきたり投げ出したくなったりするもんな・・・

 

わかるよ・・・

 

だから!!

自主練をやって、今度の練習でライバルや監督やコーチに先週できなかった事ができるようになった姿を見せたいと思うっ!!

そして、その姿を応援してくれたお父さんやお母さんに見せて、一緒になって喜んで欲しいし誉められたいもんなっ!?

 

その努力というループが選手としての引き出しになるし、人としても生きるための引き出しとなり、その成功体験が希望にもなると思う・・・

 

現役引退までの期間に、その悔しさや苦しさから逃げずに100回そのループを繰り返し克服すれば、100の引き出しを手に入れることになる・・・

しかし、その苦しさから逃げれば引き出しが全く手に入らない・・・

 

そんな中で・・・

指導者を含め周りの方々が、光記が最近変わったと沢山言って下さる・・・

 

チームの選手達にとって、光記は唯一の先輩であり徐々に増えてきた選手達をまとめるキャプテンとしての立場でもある。

それらの責任やプレッシャーによりメンタル面の成長と同時に、一気にテクニックやスキル面も成長している様に思う。

 

土曜日のシートノック時に来客があり、その方が光記の動きを久しぶりに見て「光記がまるで別人みたいになってびっくりした!!」と仰ってくれたし、卒団生の保護者さん方も久しぶりに見た光記の動きを見てその変わりように驚かれる。

 

幼稚園の年中さんからずっと地道な練習を続けてきて、365歩のマーチではないけど三歩進んで二歩下がる日々・・・

そして、チームが存続できるかどうかの瀬戸際にまでいき、子供ながらにもモチベーションが保てないほどの状況に追い込まれながらも、そこから逃げだすことなく経験という引き出しを増やしてきた光記・・・

 

それが、選手達の人数が少しずつ増えてきて、精神的にも技術的にもその地道だった日々の経験が一気に繋がり出したと思っている。

 

土曜日のシートノックで、私はノッカーである監督にボール渡しをしていたが、監督が三遊間にゴロを強く打ちすぎて、監督が思わず「あっ!?!?」と言った打球を、サードに入っていた光記がスススっっと横から出てきて難なく処理した・・・

 

その時に、監督が小声で「やっぱこいつの動き違うね・・・」と、無意識に呟いたのが聞こえて来て、私は嬉しかった・・・

 

その一つのプレーにも、今まで積み重ねてきた沢山のものが詰まっている。

一貫して言っていることだけど、光記がまだ5歳の時にチームに入団すると言った時に、入団を許した理由は、野球が上手くなるためのアドバンテージが欲しかったのではなく、失敗経験のアドバンテージが欲しかったから・・・

 

昨日も大河ドラマを見ていて・・・

セリフはフィクションであるとは言え、光記の野球に寄り添ってきたこれまでの7年間の経験が、肯定された様な気分でとても嬉しかった!!

 

これからも!!

成功経験も失敗経験も沢山積んで生きる術を沢山身につけようなっ!!