今日で最終回となります。
10日(月)は、
日常的にグローブがあって当たり前・・・
バットがあって当たり前・・・
ボールがあって当たり前・・・
そんな幸せな環境で野球を行っていると思います。
しかし、そんな幸せな世の中となる前、かつての日本は悲惨な歴史を歩んでいることを忘れてはいけません・・・
「一億玉砕」を合言葉に、神風特別攻撃隊を編成し多くの若い命が失われました・・・
特攻隊といえば、航空機で敵艦めがけて突っ込む姿が有名ですが、かつて不沈艦と呼ばれ世界一の戦艦と世界中から恐れられていた戦艦大和も、沖縄戦の時間を稼ぐために片道燃料にて特攻作戦に駆り出され「一億玉砕の先駆け」として、出航し鹿児島県枕崎沖にて、敵艦載機の猛烈な攻撃にて沈没しました・・・
中学生である選手たちにとっては、かつての戦争についてはリアルには伝わらないかもしれませんが、学徒出陣で自分たちの歳よりほんの少しだけ上の人たちが、なりふり構わず日本を守るために自分の命を捨てて戦っていたことぐらいは理解してほしいですし、その命を落とした若者にも野球を愛し、六大学野球の選手であったり、現役の野球選手たちが特攻前に最後のキャッチボールをして、航空機に乗り込み敵艦めがけて突っ込み、亡くなった選手が沢山いることも知っておかなければいけないと思います。
そんな、かつての野球少年たちは、
野球をどれだけやりたいと思っていたでしょうか・・・❓
どれだけ、野球がやりたくてもやれない状況が悔しかったでしょうか・・・❓
そして現代・・・
巧大は、どんな気持ちで野球を行っているのでしょうか・・・
そんなことを、一人思いながら大和ミュージアムに展示してある物を一つ一つ眺めていました・・・
巧大も少しでもいいので、今野球に打ち込める平和な世の中の貴重さに気づいてもらえたらいいのですが・・・
さて、この遠征のまとめに入りたいと思いますが、今までの課題をクリアできているところと、そうではないところの差が、とても激しかったイメージがあります。
しかし、巧大も楽しかったはずの野球が苦しくなり、私も本当に苦しくて・・・
長い長いトンネルの中にはまだいますが、
遠い遠い先のところに、
小さな小さな光が見えたような気がします・・・
その光が、10日のブログコメントに書き残した・・・
帰宅直後に巧大が言った一言・・・
「まだ、野球しちゃ~‼️」
私は巧大の、この一言で・・・
私の頭の中に常にひっかかっていた物が、スッ~と消えて行く感覚があり・・・
この広島遠征の、私たち家族にとっての意味が理解できたような気がしました。