想像力

先週の日曜日に行われた今シーズン1発目のOP戦・・・

そのOP戦での打った取ったの部分は、先日このブログにも書き残した・・・

 

その打った取ったの部分以上に、本人がそのOP戦で一番手応えがあった事というか、一番評価できる点として上げていたのが、ゲーム中のカバーリングについてだった・・・

 

1試合目はフルで2試合目の2回までライトとして入っていたけど、その外野手として2回と、2試合目途中からセカンドとして1回の合計3回、カバーリングによって相手チームの進塁を阻止できたと言っていた。

 

もう高校生なのでカバーリングができて当たり前・・・

しかし、そのできて当たり前のカバーリングには『質』を求められる。

 

義務的に入るカバーリングと、あらゆるリスクを想定して入るカバーリングとでは、大きく結果が変わってくる。

 

このあらゆるリスクを想定するというところは、いわゆる『想像力』が必要であるということ・・・

 

Wikipediaでこの想像力を検索すると・・・

想像力(そうぞうりょく、英語: imaginationフランス語: imagination)は心的な像、感覚概念を、それらが視力聴力または他の感覚を通して認められないときに作り出す能力である。想像力は経験意味を、知識理解を提供する助けとなり、人間が物事や現象を理解するための基本的な能力の一つである。また、学習の過程においても補完的な役割を果たす。

 

と、書いてある・・・

 

 

つまり・・・

実際に見たり、聞いたり、行った事の必要性や行われた理由が想像力となる。

 

結果的に・・・

いくら経験値があっても、その経験に対しての必要性や理由まで追求しないと想像力は働かないということになる・・・

 

その追求の内容の広さと深さが想像力の広さと深さに繋がり、その想像力がゲームでの質の高いプレーを産む・・・

 

長女にとって、このレベルのプレーを求められるカテゴリーだし、このレベルのプレーができないとメンバーに入れないのが当たり前・・・

 

しかし・・・

このレベルのプレーを光記に求めてもできないのが当たり前だし、今の光記に求めても本人を潰すだけになってしまう・・・

 

だけど・・・

将来必ずこのレベルに到達しなければいけない部分である訳で、その時になってからでは手遅れになってしまう部分でもある・・・

 

そうであれば・・・

下地作りぐらいはやっておく必要があると思い、まだ見様見真似でやっているプレーに意味を持たせるため、その動きに対しての理由を本人に地道に伝えている・・・

その見様見真似での経験の部分に、必要性や理由を伝えることが将来の想像力になり、その想像力をメモリーする受け皿と言われる右脳の働きが活発であればあるほど、効率よくメモリーできる訳で・・・

 

必ずこんな日が来ると思い・・・

年中さんから準備していた事がある・・・

 

以前にも書き残した想像力をメモリーすると言われている右脳のトレーニングを、今でも平日の週2回通いトレーニングを続けている。

 

このトレーニングは、勿論野球だけに限らず社会人となっても仕事上必要になるし、必ず将来役に立つと思ってやっている。

特殊な積み木を使って専門の先生が付いてトレーニングをしてくれるけど、数学や英語なども一緒に学ぶことができる・・・

 

日常生活においても、例えば風呂のお湯貼りを光記にお願いすると、うちのお風呂はお風呂の栓が自動では無いので、必ずお湯張りのボタンを押すときちんとお風呂の栓がしまっているのかを確認しに行ったり、食事の時にサラダをテーブルに持っていく様に頼むと、ドレッシングを冷蔵庫から持ってくるだとか、何かの事柄について必ず必要になるものを自分で想像して行動する。

 

そんな部分を野球に活かせればと思ってトレーニングを続けてきた・・・

 

野球の中でカバーリングはとても重要な部分だけど、地味な部分であり決して目立つプレーだとはいえない・・・

 

だけど・・・

このカバーリングによって、その選手の野球頭脳的な野球スキルのレベルが顕著に見える・・・

 

そして、このカバーリングを活かせるのは決して守備だけでは無い・・・

攻撃側となった時の走塁に相手守備陣の動きを見て隙をついたり、時にはトリッキーな動きをしたりしてプレッシャーをかけることもできる。

 

このカバーリングのみにとどまらず、確率のスポーツだと言われる野球において、野球の全てにおいて想像力は途轍もなく大きな武器となる・・・

 

今の光記にとって・・・

まだ自分が取った動きについての意味までは理解できていないと思う・・・

 

今後、この自分が取った動きに意味について納得できる様になれば、それは想像力となりやがて義務的なプレーではなく質の高いプレーとなって現れると思う・・・

 

その受け皿となる右脳のキャパは、そのトレーニングをやっていない上の子二人に比べると光記が一番あるはず・・・

 

俺は・・・

光記のプレーをよく見て・・・

そのプレーの意味を光記に伝え・・・

その意味を光記が納得して、想像の引き出しを沢山持ってもらう事・・・

想像の引き出しの多さがプレーの質の高さにつながる・・・

 

本当に気が遠くなる様な事だけど、地道に根気強くやっていくしかない・・・

 

でも・・・

こんな濃厚に親子二人三脚ができるのって、あと4年ぐらいしか無い・・・

黙って見ているだけになってしまう・・・

 

これ・・・

経験しないとわからない寂しさなんだよな・・・(笑)