4月から長女のソフトボール部に新しいコーチが就任された・・・
その新しいコーチとは!!
自分自身も高校時代に甲子園メンバー!!
そして、コーチとしても隣県の高校を甲子園に導いた!!
そんな経歴を持つ方が4月から合流した!!
先ほど書いた隣県の高校を甲子園に導いたのち、我が校の野球部のコーチとして、長男の高校入学と同じ年に赴任してこられた!!
そして、巧大は3年間このコーチに野球部でお世話になった・・・
このコーチがソフトボール部にこられたのには深い理由があって、長い間ベスト4に止まっているソフトボール部を、元の強豪校に復活させるための校長肝いりのプロジェクトであり、元監督である校長が今年の世代をその勝負の年と位置づけている。
その校長の期待を背負ったコーチが、野球部からソフトボール部へ配置がえとなって、私は昨日が初めての再会だった。
私は学校到着後、真っ先にご挨拶に伺った。
昨日はOP戦であり、ゲームが始まると〇〇コーチの大きな特徴である、ベンチに戻ってくる選手一人一人に必ず声をかけ、きめ細かい指示を行う姿は当時そのままだった・・・
このコーチは、先ほど書いたように巧大が高校に入学した年に、隣県の高校から赴任してこられた。
巧大が1年生の時は、野球におけるマネージメント的な部分や、リスク管理的な部分、そして栄養学的の部分や、フィジカル面についてなど徹底的に叩き込まれた・・・
そして、2年生になるとテクニックやスキル面について指導してもらっていたのだが、私の素敵な勘違いなどではなく、練習時間もOP戦や公式戦の時も、とにかくかた時も巧大を離すことなく、自分にベタ付けにして指導をしてくれたコーチだった。
巧大が卒業後に・・・
この時のコーチと巧大の光景を、他の保護者さん方から『とにかく〇〇コーチは、巧大が一番のお気に入りで、巧大もあんな性格なんでコーチに対して直球で物事を言うもんで、意見が食い違うとお互いにワーワー言い合っているけど、あくる日になるとお互いに何事もなかったかのように、〇〇コーチが『巧大!!巧大!!』と大声で呼んでいましたもんね・・・」と・・・
それほどの関係だった・・・
そして・・・
巧大が3年に上がる時に、新しく担任となったのが〇〇コーチだった・・・
この時もエピソードがあって・・・
〇〇コーチがクラス決めの際に、学校側にお願いして巧大を自分のクラスにしたと、当時そんな噂が立つほどだった・・・
しかし・・・
これが裏目に出てしまう結果になる・・・
朝の7時半からの野球部の朝礼から、野球の練習が終了する20時〜21時ぐらいまで、12時間以上コーチの元で過ごす事になると、〇〇コーチが巧大の事を思って言っている事を、以前のように受け入れることができなくなっていった・・・
そんなズレがどんどん広がっていき、〇〇コーチは最後まで巧大に向き合ってくれていたが、まだ未熟な巧大の中で、そのコーチの気持ちを受け入れることができず、とうとう最後までこのズレが埋まることはなく、大きなしこりを残したまま卒業となってしまった・・・
ここに関して、私は関与しなかった・・・
と、言うよりも・・・
二人の関係性に関与できなかったと言うのが、私の正直な気持ちである・・・
そして、月日が経ち・・・
巧大も次のステージでの野球人生が始まり、ここから先は私の想像だが、高校時代に自分をベタ付けにして、コーチが当時教えてくれた事が、目の前の現実になっていくことを実感する場面が徐々に増えていったのだと思う・・・
メンタル・テクニック・スキル・フィジカル全てにおいて、それこそオーバーな話ではなく、頭の先からつま先に至るまで・・・
相手の心理の読み方から、試合前から試合中の栄養の取り方などなど・・・
びっくりするほど事細かい部分まで徹底的に教え込まれた知識が、社会人相手に戦うシビアな状況になった時に、巧大の中でどんどん繋がっていったのだと思う・・・
そのため高校3年の夏以降から、全く巧大の口から聞くことがなかった『〇〇コーチ』というワードが日に日に増えていった・・・
そして・・・
二週間ほど前・・・
ある球場で、巧大と〇〇コーチが会う機会ができた・・・
その前日・・・
巧大が、私に「明日、〇〇コーチに挨拶行くわ・・・」と、ポツンと言った・・・
そして「今まで、〇〇部長のところには必ず挨拶に行ってたけど、そろそろ俺も大人になって〇〇コーチのところにも挨拶に行くから・・・」と・・・
私は、その時何も言わなかった・・・
そして・・・
昨日・・・
私が朝一番で、〇〇コーチのところへ挨拶に行き、真っ先に巧大の件についてのお詫びを行い深々と頭を下げると、〇〇コーチが本当に嬉しそうに「巧大がこの前!!俺のことろに挨拶に来てくれたんですよっ!!」と、コーチが言った・・・
今、この事をブログに書きながら・・・
その時を思い出すと、涙が出そうになってきているけど・・・
本当にありがたかった・・・
巧大が在学中に〇〇コーチに対してとった言動は、一般常識的に言って決して許されることではないにもかかわらず『巧大が挨拶に来てくれて嬉しかった』と言ってくれたことに対して、申し訳なさと嬉しさが混じり合って、本気で涙が出そうだったので、慌ててグラウンドの側溝の掃除をするふりをして俯いた・・・
そして、心を落ち着けた後・・・
私が「厚かましいお願いかもしれませんが、過去の事を水に流していただいて、今後も巧大とお付き合いをしていただけませんか?」と尋ねると・・・
〇〇コーチが「勿論です!!俺、やっぱり巧大可愛いんですよ・・・」と、言ってくださった・・・
その時・・・
気づくと深々と頭が下がっていた・・・
この言葉は・・・
本当にありがたかった・・・
昨日のこの出来事は、まだ巧大に言っていない・・・
これを巧大に伝えた時に・・・
巧大にとっての高校野球が、本当の意味で終わりになるのではないかと思う・・・