『我も人なり、彼も人なり』

今こうして、仕事の昼休みにブログのコメントを書いている横で、隣にある幼稚園から先生と元気な子供達が遊ぶ、無邪気な声が聞こえています。

今日は、昨日と打って変わってポカポカとした日差しが、心地よく感じられます。
野球に関しても、寒い時期の厳しい冬季練習を終え、チーム全体が公式戦に向けギアを上げ、それぞれの選手たちが、熾烈なレギュラー争いを繰り広げる季節です。

しかし、私にとって今の季節になると、苦い思い出がよみがえってくる季節です・・・
私が中学校の頃、野球部に所属していましたが、秋の新チームになり春を迎える頃に、とても信頼している当時の監督さんが勇退され、新しい監督のもとで春を迎えていました。

私に与えられたポディションは、ライトでありそこにはとても大きな壁がありました・・・
それは、チームの主砲で体も大きい、鉄板のレギュラーがいるポディションでした・・・

今日のような暖かい春の日、これからレギュラーを取りに行くという気持ちではなく、どうせ4番の控え選手・・・

レギュラーにはなれない気持ちと、新監督とそりが合わないことで、当時反抗期だった私は、ノックの返球を新監督の頭部めがけて、思いっきり投げるという、絶対にあってはいけない行動をとってしまい、言うまでもなく、その一球で中学校の野球生活はおろか、その後の野球人生も終わりました・・・

その後も、自分がレギュラーになれなかった言い訳として、その出来事を自分の中でも繰り返し思い、自分を自分で納得させる形で、どこか安心しているところがありました・・・
しかし、完全に私の弱さであり逃げであることが、その言い訳より上回り、とにかく後悔しかないのが本音でした・・・

そして、高校へと進んだ私は、野球から逃げてハンドボール部に所属し、キーパーとして居場所を見つけましたが、そこでまた大きな壁が立ちはだかりました。
それは、新入部員として入ってきた身長190センチ程あり、肩も強くキーパーのセンスのある選手でした・・・

わたしは、とっさに中学時代の出来事を思い出し、今度は同じ過ちを犯してはいけないと思い、自分なりに頑張り、いくつかの大きなタイトルを取ることができました・・・

『我も人なり、彼も人なり』
この言葉は皮肉にも、勇退された中学校の時の前監督が、辞める直前に私と二人だけの時にくれた言葉です・・・
前監督は私のことを、何もかもお見通しだったのかもしれません・・・(恥ずかしいです・・・)

体が大きく、その競技に長けた人物も、”自分と同じ人間”なのです。

こうたも、体は小さく、肩も弱く、力も有りません・・・

しかし、自分にしかできないことや、誰にも負けないところを伸ばし、努力を重ね自分の居場所を見つけてほしいと思います。

一番いけないことは、私みたいに逃げることです‼️