今日の対戦相手が君たちでよかった・・・

今日長男の高校が、夏の選手権の初戦を迎えた。
試合結果は、序盤から点数が開き5回でコールド勝ちした。

しかし・・・
今日書き残しておきたいのは、長男の高校が勝利したことではなく、相手チームのことを書き残しておきたい・・・

相手チームの高校は、海沿いの小さな町にある公立高校で、水産関係を専門にしている高校・・・
そして、今日・・・
雨で順延になった関係で、5人の主力選手が海洋実習に出なくてはいけなくなったらしく、本日の試合に参加できなくなった。

きっと最後の夏を、共に汗を流してきた仲間全員で戦いたかっただろうと思う・・・

そして、試合後のインタビューで・・・
今日の試合の感想を聞かれたキャプテンが・・・
「今日の最後の対戦相手が〇〇高校(長男の高校)でよかったです。」
「私たちのような格下の高校相手でも、ベストメンバーでエースがなげてくれました」
「本当にうれしかったです」
と・・・

目にはいっぱいの涙をためながらも、さわやかな笑顔ではきはきと答える相手キャプテン・・・

私はその瞬間に涙腺が崩壊した・・・
そんな言葉をためらいなく笑顔で答える素晴らしい選手たちと、うちの長男が同じ時間を共有できたことに、こっちがお礼を言いたい気持ちだった。

ただの一言も、海洋実習で主力の5人がいなかったことなど言わず、不本意な終わり方だったはずなのに、対戦相手に対し感謝の言葉を笑顔で言っている・・・

私は心の中で、『君たちの野球に対してのまっすぐな思いは、少なくともうちの長男よりもはるかに格上だ』と言いたかった・・・

建前だとかそんなの全く抜きで・・・
ナイスゲーム!!

高校球児に心を洗われた・・・
すばらしい!!

うちの長男も、今日の対戦相手のキャプテンのような球児に育ってほしい!!

本当に今日は感動をありがとう・・・