ボール２個から始まった挑戦
「〇〇（長男）に負けたくないけん、私も野球をするっ！！」
と言って、長女が野球を始めたのが小学校1年生の時だった・・・
そして・・・
小学校4年生の時に、長男が中学生になりボーイズに入団すると、長女も長男の後を追ってボーイズで硬式野球を始めた・・・
6年生になると急に拡張性偏頭痛を発症し、強い光を見たり食べ物によって激しい偏頭痛に襲われ、あまりもの痛さに泣いていた姿を思い出す・・・
そのため、野球の道を諦め中学は陸上部に入部した。
しかし・・・
本人は決して口に出さないけど、野球に対して心残りがある事は私も十分わかっていた。
そこで・・・
ある日・・・
光記の練習に付き添っていた長女をキャッチボールに誘ってみた・・・
喜んでキャッチボールの誘いにのってきた・・・
その時長女が投げ込んできた硬式ボールは、キレがあってぐんぐん手元で伸びてきて、私のグラブが勢いよくパンっ！！と乾いた音が鳴った。
その時のその場で、思わず長女に対して「もう一回高校でやってみる？」と言った事を覚えている。
私の質問の意味がわからずポカーンとしている長女に、もう一度大きな声で「高校で野球じゃなくて、ソフトボールをやってみたら？」というと、慎重な性格の長女が珍しく「うんっ！！」と即答したことを今でもよく覚えている。
そこから二人の挑戦が始まった！！
しかし・・・
私の周りにも、長女にソフトボールを教えてくれる人もいなかった・・・
そんな現実があったけど、その時はなんとか長女に好きな事をやらせてあげたい一心で、とりあえず二人でソフトボールを買いに行った・・・
買いに行ったのはいいけど、高校女子のソフトボールが何号ボールを使用するのかもわからず、店員さんに確認する始末・・・
そして、２個のボールを買った・・・
その２個のボールと、小学生の時に使っていた硬式バットと硬式グラブで、光記の学童チームのホームグラウンドの片隅を借りて練習を開始した。
ボールの握り方ひとつをとっても、ネットで検索したりYouTubeで動画を見たりして、二人で練習をやった・・・
そして・・・
先輩や同級生の選手たちは、中学時代に県選抜メンバーの主力選手だったり、長女以外の選手全員がソフトボール部出身の選手・・・
そんな環境の中での高校でのソフトボール生活が始まった・・・
しかし・・・
そんな状況にも関わらず、長女の目の色が変わった！！
私の予想に大きく反して、今まで見たことがないぐらい長女の目の色が変わった・・・
そして、今日・・・
〇〇大会が開催され、2試合が行われた・・・
その2試合にDHとして起用されていた！！
試合が始まり、長女がバッターボックス立っていた！！
嬉しかった！！
本気で涙出そうなぐらい嬉しかった！！
そして！！
1試合目が３打数１安打
2試合目が３打数１安打 打点２ 盗１
2試合目は、大事な場面の満塁のチャンスでバッターボックスに入った！！
追い込まれながらも、フルスイングで右中間方面に打ち返しタイムリーヒットを放った！！
思わず『よしっっっっっ！！！！！」と大声で叫んでしまった！！（笑）
今日の〇〇（長女）！！
でかく見えたぞっ！！
そしてチェンジとなり保護者の方々には、おしっこでトイレに行ってくると言ったけど、本当は長女をみると泣きそうだったので席を立った・・・
それぐらい嬉しかった！！
だって・・・
ソフトボール２個から始めた、たった二人の挑戦だったんだもんな・・・
まだまだ始まったばかりだという事は十分わかっている！！
でも神様！！
明日、目をさましたらもと通り謙虚な気持ちに絶対戻りますから、今日だけは素直にこのまま喜ばせてください・・・
