長男が学童野球を引退したのが約6年前・・・
その6年前の学童野球と今を比較すると色々と様変わりしている。
つい最近も・・・
6年前には大きな大会などで結果を数多く残していたチームが、来年から無くなるという話を聞いた・・・
そのほかにも6年前に存在したチームが既に無くなっていたり、当時存在していなかったチームが新たに出来ていたり・・・
学童野球の情勢がわずか6年の間に大きく変わっている。
長男の巧大が小学校6年生で長女が小学4年生の時に、所属していた学童チームが廃部の危機に陥った。
その時に監督が交代した・・・
その時に監督に就任したのが、今光記がお世話になっている監督で私の中学の時のチームメイトで当時キャプテンをしていたY監督。
このチームの歴史は古く、わかっているだけで創部40年位はあるチーム・・
それから6年の月日が流れ、監督に話を聞くとその6年間の間にも色々とあったみたいだけど、一貫して『子供達の将来を見据えた野球』という方針は曲げずにやってきたと言っている・・・
このY監督の特徴は、練習方法や練習内容などを常にアップデートする。
就任当時からやっている練習内容でいいものは残すけど、時代にそぐわない練習や、より効率がいい練習方法があればすぐに切り替える。
そして最近・・・
大胆な練習内容の改革が始まった・・・
指導者側から保護者会へ練習内容についての提案があり、今までは週末などの練習は1日を通してチーム練習を行なっていたけど、それを午前中だけをチーム練習にして午後からを個人練習にするという内容だった。
その目的は子供達の自主性を高めるため・・・
子供達自身が自分と向き合い今自分に足りないものは何かを考え、その足りないものを個別で練習するというシステム・・・
もちろん指導者も午後からの個人練習に常駐して、質問や個人が感じた足りないものに対して、選手から練習の申し出があればその練習内容に対しての練習を行う・・・
平たく言えば自己申告制の練習・・・
勿論・・・
選手に対しての指導者の数が限られるため、その不足する場合の練習相手はお父さん達になる。
例えば・・・
ノックを打ってあげたり・・・
ティーをあげてあげたり・・・
指導は監督やコーチが行うけど、選手達の練習の補助にお父さん達が着く・・・
その話を聞いた当初・・・
正直言ってうちの小学2年生の光記が自分と向き合い課題を見つけて、その課題にあった練習をやることは厳しいと内心思っていた・・・
そして光記だけではなく・・・
学童野球といっても・・・
6年生がいれば小学校1年生もいる・・・
高学年になれば自分と向き合い自分の課題を見つけることができるかもしれないけど、低学年の子供達はそんなことは無理だろうと思っていた・・・
がっ!!
その予想を覆された!!
先週末に、その午後からの自主練習を眺めていると・・・
そんな私のネガティブな予想とは反対に、低学年の子供達も的を得た練習を自分達でやっている・・・
そして・・・
監督やコーチに対しても・・・
お父さん方に対しても・・・
お手伝いが必要な時には、監督やコーチや自分のお父さんではなくても、他の選手のお父さん方にも『OO練習をしたいので、OOをしてください!!』と、物怖じもせずきちんと低学年の選手達も言っている!!
正直びっくりだった!!
この時に初めて・・・
この練習内容の改革の本当の意味がわかった!!
周りの学童野球でこんな取り組みをやっているのは私の中では聞いたことがない・・・
この改革が正解なのか不正解なのかもわからない・・・
今まで10年間ほど長男の野球を通して見てきた中で、いつの間にか自分の中での常識が出来上がっていて、その自分の中での常識が正解でそうではないものは不正解になっている・・・
そんな意味での自分の中での常識が打ち砕かれた瞬間だった!!
さっき書いたように長男を通して10年間野球を見てきた・・・
学童野球から高校野球のそれぞれのカテゴリの野球を見てきたけど、上にいけば上にいくほど自分と向き合うことの大切さがとてつもなく大きくなる。
そして・・・
自分と向き合うことができない選手は、結果的に野球の世界から淘汰されてしまう現実も多く見てきた・・・
結果的に・・・
やらされる野球は淘汰されていく・・・
そして・・・
野球関連のサイトでこんなテーマの記事を見つけた・・・
『今ある常識よりも、10年後の常識を考えよう』という、テーマの記事だった。
まさにY監督が就任後ずっと掲げている『子供達の将来を考えた野球』そのものの内容だった。
光記の大好物はバッティング!!
本当は個人練習でやりたかったのはバッティングだったと思う・・・
でも、光記は個人練習の時に取り組んでいたのは、超嫌いなフライの練習やってたよな!!
そうなんだよね・・・
よく自分と向き合えているねっ!!
野球の『目的』はきちんとした社会人になること・・・
甲子園に行くことが『目的』ではない・・・
甲子園に行くことはあくまでも『目標』であって、きちんとした社会人になるための『目的』を達成するための過程であり、数ある『目標』の中の一つに過ぎない・・・
きちんとした社会人になるには、好きな事だけをやるのではなく苦手な部分に自分自身で立ち向かい克服し、いくつもの目標を達成しながら目的地に向かわなければいけない・・・
そんな人の生き方の部分を、今まさに野球から学んでいるんだよ・・・
野球を通して・・・
チームを通して・・・
いい勉強をさせてもらってるな・・・
光記の大きな夢のプロ野球選手になること!!
そのプロ野球選手になるという夢を実現させるためには、目標を持って目的を達成した時に夢は叶う・・・
例え・・・
その夢から覚めたとしても・・・
野球からは淘汰されたとしても、人としての生き方を学んでいるから人として淘汰されることはない・・・
だから自分の生き方を見失うことはない・・・
光記へ・・・
くれぐれも・・・
野球の目的と目標をくれぐれも取り違えないように・・・