挑む

今年の令和2年現在で、うちの子供達の野球経験年数は、長男が11年、長女が7年、光記が5年になる。

 

3人それぞれ・・・

性別や性格も違うし、野球選手としてのタイプも違う・・・

 

しかし・・・

野球の上達速度や時期はそれぞれ違うけど、上達する時と停滞する時がどういう時なのかというのは、実体験を通して同じだと感じている。

 

まず上達する時というのは・・・

自分に足りない部分や課題を認めることができている時。

 

停滞する時というのは・・・

自分に足りない部分や課題に目を背け自分を慰めている時。

 

この自分を慰めるという行為は・・・

自分で足りない部分や課題を理解しているにも関わらず、現実から目を背けもっともらしい原因にすり替えて、自分を納得させている時は必ず停滞している。

 

目の前の現実を取り繕うために・・・

指導者やチームメイト・・・

親・・・

そして、自分までも・・・

欺こうとする・・・

 

欺くことで・・・

自分を慰め一時的に楽になることができる・・・

 

 

個人差はあるものの・・・

選手の誰もが経験する部分だと思うが、ここからすぐに抜け出せる選手もいるが、抜け出せないまま現役を終えてしまう選手もいるのが現実・・・

停滞を始めた時期から、一歩たりとも進歩しない。

ひたすら同じ失敗を繰り返しながら、残念ながらそのまま現役引退となる・・・

 

後者である負のスパイラルから抜け出せずに現役を終える選手は、一時的なこの現実逃避に快楽を覚え、最初はいけないことだと自覚しながらもついつい繰り返してしまう・・・

 

それがやがて・・・

次第にいけないことだという意識すら薄れしてしまい、自分の中でそれが当たり前になる。

 

表現はまずいが・・・

麻薬のようなもので極めて高い常習性を産む。

 

長男にもそういう時期があったが、高校時代のコーチとの出会いでこの負のスパイラルから、短い期間で抜け出すことができた。

 

このコーチは、厳しいコーチとして他の高校にも知れ渡っている程・・・

しかし、そのコーチは自分の非を認め真摯に取り組む選手に対しては、何度も何度もチャンスをくれる。

選手がきちんと筋を通せば、全力でサポートしてくれる男気あふれるコーチで、巧大が絶大な信頼を置いていたコーチだった。

 

卒業した今でも、お会いする機会があれば必ずそのコーチを探して挨拶に行く。

このコーチとの出会いがなければ、今の巧大は無かったと思っている。

 

そのコーチのおかげで、どんなに調子が良くても自分を疑うことを忘れない。

先日もチームマネージャーにバッティング動画を撮ってもらい、自分でチェックを行なっていたし、私にも気づいた点がないかと意見を求めてくる・・・

 

今日もインコースのボールに対しての対処の仕方を、監督とともに取り組んできたと言っていた。

 

私が長男を見てきた中で・・・

今が最も自分に足りないものに対してシビアだし、その部分に対して素直に向き合えている。

 

ということは・・・

長男にとって、今が一番成長している時だと思っている。

 

高校を卒業して19歳となり、残りの野球人生は僅かかもしれない・・・

しかし・・・

親バカと言われるかもしれないけど、その僅かな時間に対してもまだ伸び代を感じている。

 

長女に関しては、未だ一度も停滞を感じたことがない・・・

いつかは来る・・・

いつかは来る・・・

と覚悟しているが、長女が自分を慰める言動をただの一度も聞いたこともなければ、感じたこともない・・・

 

この前、記事にしたばかりだけど・・・

光記に関しては、一人で他チームの中に入ってプレーする経験によって『自分はまだ低学年なので、できなくて当たり前』という、自分を慰めるという停滞の時期を脱した。

 

逃げるか・・・

それとも・・・

挑むのか・・・

 

『兆』し、から・・・

『逃』げる、のか・・・

”手”探りの状態でも『挑』む、のか・・・

 

兆しから逃げた時点で成長は止まる・・・

 

三兄妹とも!!

これからも逃げずに挑む野球選手であってください・・・