足元で幸福を育てる。

もともと・・・

光記と自主練をやろうと思っていたら、帰宅して食事を終えた長男が練習着のまま2階のリビングに上がってきた・・・

 

光記のスイングを見てもらおうと思い、一階の自主練部屋に来るように伝え、私は先に光記と一緒に自主練部屋へ・・・

 

すると光記が「兄〜にが来るなら光記は審判をする!!」と、訳がわからないことを言い出した・・・(笑)

 

そして、巧大がやってきて・・・

昨日、ブログに書いたレーザーポインターを使ったバーチャル対決が始まった!!(笑)

 

照射される絵柄3種類をストレート・カーブ・スライダーと決めてやるのだが、あまりに二人で白熱しすぎて、肝心の光記がいつの間にかいなくなってた!!(笑)

 

今のはストライクだっただのなんだの言いながらやっていたけど、やっぱり巧大は性格的にいやらしいわ〜〜(笑)

 

ブツブツ独り言のように・・・

「あ〜今のスライダー見逃したんで、もう一球外のスライダーかなあ〜」とか・・・

「セオリーからいくと次はインコースのストレートだけどなあ〜〜」とか・・・

言ってくる・・・(笑)

 

そんな事を言うので・・・

次の球種やコースを何にしたらいいのか、分からなくなる・・・(笑)

 

そんな私を見て、巧大がキャッキャと笑う・・・(笑)

あいつは本当にいやらしい・・・

 

そんな事をOP戦や公式戦でも日常的にやっているらしい・・・(笑)

そんな独り言だけではなく、色々な駆け引きをバッターボックスの中でやっているらしいけど、今の次元の野球で何が一番難しいかというと、相手バッテリーの配球を読んで結果を出すということではなくて、読んだ配球を打って出した結果を、いかに相手バッテリーに対して偶然だと思わせるかだと言う・・・

 

なので、あるとあらゆる駆け引きを行うらしいけど、経験豊富な社会人チームやクラブチームのバッテリーともなると、裏をかこうとしている巧大のさらに裏をかいて来る訳で、前にもブログに書いたが、目の前の1打席の事だけを考えていたら、例えその一打席目で結果が出たとしても、後の打席で結果を出すのは極めて難しくなると言っていた・・・

 

その対策が先ほど書いた、相手バッテリーの配球を読み切って出した結果を、いかにしてたまたまのマグレに見せるかだと言う・・・

 

その結果を相手バッテリーに、たまたまのマグレだと見せる事ができたらこっちの勝ちで、次の打席に入る時の絞り球が極めて絞りやすくなり、また次の打席でも結果を残せると言っていた。

 

しかし、反対に『完全に読み切りましたよ!!』とばかりに、極端にアウトコースのボールを踏み込んで打ったり、インコースのボールを極端に体を開いて打ったりすると、その打席で結果は残せたとしても、社会人やクラブチームのバッテリーは、こちらから仕掛ける駆け引きには二度と引っかからないらしい・・・

ものすごくシビアな世界だという・・・

 

その駆け引きしなければならない相手は、バッテリーだけとは限らないと言っていた・・・

 

去年、隣県のクラブチームとOP戦が行われたが、その時のセカンドの選手・・・

巧大がバッターボックス内の立ち位置や色々な駆け引きをやっていて、相手ピッチャーの後ろに見えるそのセカンドの選手が、味方バッテリーのコースや球種と巧大が駆け引きによって絞っているであろう配球を加味して、一球一球ポディショニングを変えていたらしい・・・

 

そのセカンドのポディショニングする位置というのが、自分が駆け引きによってやろうとしている事によって、打球が飛んでいくであろう方向へ移動していたらしい・・・

 

巧大の思い過ごしではないかと思い、私がなんでそれがわかるのかを聞くと・・・

 

「反対の立場だったら、その時のセカンドと同じ動きを俺もするし、俺がその時タイムリー打ってセカンドに行った時に、そのセカンドが、俺に「このバッターいいバッターよっ!!」と言った瞬間に、”やっぱりこいつに読まれてた”と確信したと言った・・・

 

その時は、次の打席まで回らずに試合が終了したので、次の打席で配球がどう変わったのかはわからないが、その時にバッテリーが気づいていないとしても、そのセカンドがバッテリーに配球について助言していたら、次の打席で結果を残せたかどうかはわからない・・・

 

社会人やクラブチームの野球は、少しでもスキを見せればそこをとことん攻めてくるし、2度と同じ失敗はしないので、最初のワンプレーで結果を出すだけならどうにでもなるけど、一試合をトータルしてプレーしないと、いい結果は絶対に出せないと言っていた!!

 

去年その事に気付いた後・・・

飛躍的にバッティングで結果が出るようになった!!

終わってみれば、去年チーム内で首位打者

 

しかし…

更なる進化を遂げないと、現状維持では絶対に結果は出せない事を兄弟の中で誰よりも一番知っているのは巧大・・・

 

いやらしい野球が持ち味!!(笑)

そのいやらしさは、今までの実践経験と苦しかったり悔しかったりした経験から、自分が生き残るための手段として手に入れてきたもの・・・

 

次の打席のこと・・・

もしくは、一試合で立つ4打席5打席の事を考え・・・

1打席目から大きな結果を出すためのチャンスを足元で育てる・・・

 

そのいやらしさとは”知恵”といいます・・・

 

『愚か者は遥か遠いところに幸福を探し求め、賢いものは足元で幸福を育てる』

ジェームズ・オッペンハイム


その駆け引きだけではなく…

今までの野球人生を…

 

今までの悔しい思いや苦しい思いは、幸福を育てるものだったとするのと…

そのままの悔しい思いでや苦しい思いでで終わるのとでは、今後の人生が変わると思うよ…


これも知恵を使えば、前者となるんじゃないかな…?