後に続くものへ・・・
アスリートとしても・・・
人間としても・・・
もしも・・・
あの時に戻れるとするなら・・・
を・・・
考えるのは・・・
タブーである・・・
前を向いて過去を考えるのは反省であるが・・・
後ろを向いて過去を考えるのは後悔である・・・
と・・・
誰かは忘れたが、私が学生の時に聞かされたことがある・・・
しかし・・・
タブーだと分かっていても、それを考えてしまうのが人間である・・・
先日のインターハイ終了後に、一粒の涙も見せなかった長女・・・
最後のインターハイの結果に対してや、小学校1年生から始めた野球人生や、ソフトボール人生などに対しては、不思議なほど全く感情が動かなかったと言っていた・・・
しかし・・・
後輩達が挨拶に来てくれた時に、激しく感情が揺さぶられたと言っていた・・・
野球の経験は長くあっても、ソフトボール経験はなかった長女だが、後輩達が長女を頼りにしてくれ慕ってくれていた・・・
長女は、後輩に対して自分から積極的に絡む性格ではなく、どちらかというと遠目に見守るタイプである・・・
そんなスタンスが楽だったのか、よく後輩達が絡んできてくれたと聞いている・・・
その長女から、つい先日聞いたのだが・・・
巧大に対して未だ後輩から連絡があっているみたいで、長女が同級生の野球部が、SNSなどを通じて、故障した事やプレーに対してのアドバイスを求める内容が送られてくるらしい…
巧大は、普段は冗談ばっかり言っているが、野球になるとかなり厳しく、後輩だけではなく同級生に対しても情を捨てて接するため、私の中では、後輩から見る巧大は怖くてとっつきにくい先輩であるイメージでは無いかと思っていたので、長女からそんな話を聞いた時は驚いた・・・
そんな先輩である二人だけど・・・
もし・・・
後輩からアドバイスを求められたときは、冒頭に書いた『もしも、あの時のあの瞬間に戻れたとするなら・・・』と、自分が思っている部分を伝えてあげて欲しいな・・・
私がそんなことを思う理由は・・・
自分が野球に対して後悔や未練があるからなんだよな・・・
前にも書いたが・・・
中学3年生の時に、信頼していた監督が交代となり、学校の教員が監督に就任した・・・
私は、その監督と折りが合わなかった・・・
当時反抗期だった私は、日頃のつもり積もった感情を爆発させ、ノックの時に監督目掛けてボールを力一杯投げた・・・
その瞬間に、私の野球は事実上終わってしまった・・・
そんなことがあって・・・
心の中では野球が大好きなのに、高校進学後は野球部に入部しなかった・・・
私の『もしも、あの時のあの瞬間に戻れるとしたなら・・・』は、この監督に対しての行動であり、そんな馬鹿な行動をせず高校にいって野球を続けていたなら、もっと違う野球人生が送れたかもしれないとずっと後悔し続けてきた・・・
なので・・・
我が家の子供達に、私の二のまえを踏ませまいと今までやってきた…
すると…
やっているうちに、私の過去の苦い経験が随分生かされていることに気づいた・・・
今では・・・
自分の『もしも、あの時のあの瞬間に戻れたとするなら・・・』の瞬間がなかったら、今の巧大や長女や光記はなかったのではないかと思う様になった・・・
そんな・・・
世の中でタブーとされている『後悔』だが、長い年月が経過したとしても生かす事ができる・・・
後ろ向きな後悔を、前向きな反省へと変化させることは可能なのだ・・・
だから・・・
もし・・・
巧大と長女の中に『もしも、あの時のあの瞬間に戻れたとするなら・・・』が、あるとするなら・・・
自分を慕ってくれる後輩達に生かしてもらう事が、自分が前向きになれる事だと思う・・・