強いチームは勝ち方を知っている。

土曜の夜から日曜の午前にかけて雨が降り、一時警報まで発令され光記の練習は中止、巧大も県外にてOP戦の予定だったがこれも中止となり、私のスケジュールにぽっかりと穴が開いた・・・

 

つい2ヶ月程前まで長女が高校女子ソフトボールをやっていたので、3人の子供達の野球やソフトボールが何も絡まない日というのは滅多になく、いざそうなると何をしていいのかわからなくなる・・・(笑)

 

だからと言って・・・

どこかに出かけようと思っても、コロナの第5派なんて言われ大変な時期に出かける訳にもいかず、結局自宅でオリンピックとまだ県予選開催中の高校野球を観戦することにした!!

 

そんな日曜日となり・・・

午後からちょうど大阪府大会の決勝が行われ、興国高校大阪桐蔭高校の対戦をネット中継で見た。

結果を先に書けば大阪桐蔭高校が優勝し甲子園出場を決めたのだが、9回サヨナラでゲームが決着するというナイスゲームだった。

 

最後まで食い下がる興国高校の粘りが素晴らしかった!!

絶対的な王者である大阪桐蔭高校を最後まで追い詰めた!!

 

しかし・・・

8回に同点に追いつかれた大阪桐蔭の選手達が動じない・・・

そんな状況ですら笑顔で野球をやっている・・・

 

負ければ終わりの一発勝負のトーナメント・・・

その状況で終盤に追いつかれ、なお逆転されようとしている状況でも動揺していない・・・

まるで自分達が優勝する事をすでに知っているかの様だった!!

 

これは、昨日の大阪桐蔭高校だけではなく、かつて逆転のPLと言われたPL学園もそうだったし、他の強豪校と言われるチームは同じ様な傾向にある!!

どんなに序盤負けていても、結局終わってみれば逆転勝ち・・・

 

どんなに負けていようが、9回のゲームセットまでに逆転するシナリオが選手達全員にあるのだと思う・・・

負けるだとか諦めるとかゲームセットまで全く思わないのだと思う!!!

 

例え・・・

9回の最後の攻撃で点差が3点で負けていて、2アウトに追い込まれたとしても・・・

それですら、2アウトから4点取るシナリオを描いているんだと思う・・・

 

口では最後のゲームセットまで諦めないと言っても、同じ状況になれば大半の選手は心の中ではどこか諦めていると思うし、奇跡が起きないかな?と思うと、思うが・・・

そんな強豪校の選手は奇跡を信じるのではなく、最後まで自分達を信じて勝てると本気で思っているのだと思う!!

 

そんなの当たり前だ!!と言われるかもしれないが、メンバー全員が本心からそう思っているチームは多いようで少ないのでは無いかと思う・・・

 

そんな事がなぜ思えるのか・・・?

思う?というより、なぜそれが当たり前にできるのか?だな・・・

 

それは・・・

どんな条件からも勝ち方を知っているからだと思う・・・

では、なぜその勝ち方を知っているのか?という理由は、単純にどんな状況からでも勝った経験が選手達にあるからだと思う・・・

 

勿論、負けることから学ぶことも沢山ある。

しかし、勝った時ほど有頂天にならず勝った理由を探さなければならない・・・

 

その勝った理由を積み重ねる事によって、側から見たらどう見ても絶体絶命の追い詰められた場面であっても、追い詰められている事すら微塵に感じることなく勝つためのシナリオを描くことができる!!

 

野球あるあるだが・・・

負けている場面の最後の攻撃で、悔いが残らないようになのかはよくわからないが、ブンブンバットを強振したり、なんとか塁に出ようとする気持ちはわかるが、打席で落ち着かずバタバタしている場面をよくみる・・・

 

しかし・・・

強豪校の選手は、そんな場面でも落ち着いている・・・

 

そして・・・

勝負事は筋書きがないドラマなんて言い方をするが、強豪校は逆転をするための筋書き通り先頭打者をちゃんと出す。

すると・・・

勝っているはずの相手チームがすでに負けたかのような雰囲気になる・・・

そして、四死球や守備のエラーなどが絡みだし、あれよあれよという間にノーアウト満塁なんてシチュエーションになり、一本タイムリーヒットが出て同点!!

そして、それに動揺してパスボールや四死球が怖くて置きに行ったボールを叩かれてサヨナラでゲームセット!!

 

反対の立場で勝っている時でも・・・

そんな流れになることを知っているので、相手をそんな流れにさせない!!

 

強豪校選手一人一人は・・・

勝つためには、自分が何をしたらこの場面で勝てるのかを知っている・・・

 

成長過程において・・・

負けた時の反省ではなく・・・

勝った時に勝った理由を振り返ることが、とても重要なことだと昨日の大阪府の決勝を見ながら改めて感じた・・・