同じ涙・・・
各県で夏の選手権の県予選が始まり我が県でも明日開幕するが、全国的に見て部員不足にて連合チームの参加が増加しておりネット上でもよく記事を目にする。
私はそんな記事にとても弱い・・・
その理由は・・・
高校野球ではないが我が子の学童野球において、二度部員不足にて単体のチームで試合ができない状態を経験しているからだ・・・
一度目は巧大が6年生の頃に保護者同士の揉め事によりチームが分裂し、そんな大人の都合により試合ができない状態となり、選手同士の最後の別れの時に子供達が大泣きしながらお互いに別れを告げる姿が頭から離れない・・・
この時の事は一生忘れないだろうと思う・・・
そして二度目の経験はまだ記憶に新しい・・・
これは何度もブログに書いているが、新規入団者が3年間ゼロという事態に陥り光記が4年生となり新チームになると同時に、光記とひとつ年下の選手の二人だけとなった。
その二度の経験から連合チームの選手達の気持ちがとてもよくわかる。
試合ができない事に対しては、事前に現状を把握できていて覚悟ができているのである程度は我慢できる・・・
しかし、練習において・・・
なんの練習をするにも人の手を借りないと野球らしい練習ができない。
そのためチームの現状を理解して下さっている方々やOBが一生懸命チームを支えてくれて、なんとかモチベーションを保ち頑張ることができるのだが、それと同時にその協力してくださる方々への感謝の気持ちがどんどん強くなっていく・・・
やがてその感謝の気持ちが膨らむにつれて、ここで野球を続けることが周りの人達への迷惑になっているのではないか?と、思ってしまうのだ・・・
私は選手ではなくただの保護者なのだが、そんな思いが常に頭から離れなかった・・・
先ほども書いたが試合ができないことよりもそこが辛かった・・・
当時の巧大や光記は、まだ小学生なのでそんな部分までは思っていなかったと思うが、連合チームの高校生達は心も成長しているため、当時私が思っていたように自分がここで野球を続けることが、部長や監督やコーチに迷惑をかけているのでは無いかと思ったことが必ずあると思う・・・
そんな思いと大好きな野球を諦めたくないという気持ちが心の中で複雑に絡み合って、選手がとても苦しい思いをしたのでは無いかと思うと、私は記事を読みながらポロポロと涙が出てきてしまう・・・
部員が100人いる様な高校であれば、様々な葛藤や苦しみや悔しさや寂しさを経験しなくても済んだかもしれない・・・
しかし、3年間一生懸命頑張った野球を嫌いにならないで欲しいし後悔もしないでほしい!!
最後の試合でゲームセットとなった時に・・・
強豪校は強豪校の涙があるけど、連合チームは連合チームの涙があると思う・・・
しかし、大好きな野球を最後まで頑張った事に関しては、強豪校の選手も連合チームの選手の涙も同じである・・・
私は声を大にして連合チームの選手達に言いたい!!
今まで散々頑張ってきたのがわかるから、私はあえて『頑張れ!!』とは言わない・・・
フィールド内で思いっきりプレーしてほしい!!
今まで思うように野球ができなかった分の全てを、県予選の試合にぶつけてほしい!!
結果を残すことが自分を支えてくれた方々への恩返しではなく、自分が主役となってフィールド内で輝くことがお世話になった方々への恩返しとなる!!
試合の結果なんて人生80年で考えると大したことじゃない!!
でも、苦しみに耐えた3年間の経験は、必ず人生80年に厚みを与えてくれるから!!
そして・・・
そんな輝く姿を同じ経験をした光記に見せて欲しい!!
それが必ず光記の勇気や希望になると思うから!!