俺に生きがいをくれてありがとう・・・

今日の練習の帰り道・・・

車内で光記が「今日のキャッチボールの時にね!!ボールに回転の掛け方わかったけんっ!!」と嬉しそうに言ってきた。(笑)

 

そして・・・

右手の人差し指と中指の先を、左手で指さして「ボールば離す時に、ここで最後にボールばクンっ!!て押すと、遠くに飛んでいくけんっ!!」と言った!!

 

もっと話を聞こうと思って、私が「その時どうやって投げた?」と聞いた・・・

すると光記がジェスチャーを交えて「あのね!!こっからここまではゆっくりでいいとたい!!」(テイクバックからトップにかけての部分)

「そしてね!!こっからここまで早くするとたい!!」(トップからリリース前)

「そして!!最後に手首ばクンってするとたい!!」(リストを効かせる時)

「そして最後に!!中指と人差し指の先っぽで、グンってボールば引っ掛けるとたい!!」(リリース時の指での押し込み)

 

文書にすると表現が難しい・・・(笑)

 

なので、まとめると・・・(笑)

光記が言いたかったのは・・・

リリースの瞬間にリストを使い、さらに中指と人差し指の先をボールの山にかけて押し込むと、ボールにキレが出て遠投距離も伸びたという事だった!!(笑)

 

そして・・・

そのきっかけを尋ねると・・・

光記が「ずっと雨が降ったじゃん・・・、その時にコーチからもらったボールで天井投げしよったたい!!」「そして、今日キャッチボールしよる時に、キャッチボールの相手が天井って思って投げたとたい・・・」「そしたら、今までワンバウンドでしか届かんだったけど、ノーバウンドで届くようになってビューン!!って、ボールが行ったとたい!!」「一回それができたら、そのあと同じごつして投げたら出来るごつなったとたい!!」と言った!!

 

方言ばかりだし、わかり辛いので要約すると・・・(笑)

一週間ほど降り続いた雨の時に、外で自主練ができなかったので、コーチからもらった硬式ボールを模した縫い目がついた柔いボールを使って天井投げを行っていた・・・

 

その天井投げを繰り返しているうちに、ボールの縫い目に人差し指と中指を掛け、リリースの瞬間にボールを押し込むコツを掴んだみたいで、今日のキャッチボールの時にそれを試そうと思ったらしい・・・

 

その時に天井投げの時の天井を、キャッチボールの相手に見立ててボールを投げたら、スナップが効いたキレがあるボールが投げる事ができたうえに、遠投距離が伸びたという事だった!!(笑)

 

この気付きって・・・

光記にとって、とても大きな事だと思う!!

 

リリースの仕方などスキル面の気付きも当然収穫なのだが、その奥にある自主練でコツを掴んだことを、実際の練習で試す事の大事さや、逆に練習での課題を克服するための自主練の意義などの部分を学べた事がとても大きな事だと思った!!

 

そして・・・

光記の成長を感じた部分で嬉しかったのがこれで終わりでなく・・・

家に到着する前に、光記が「家に帰ったら兄〜に聞きたいことがあるとたい!!」と言っていたが、自宅に着くとすぐに今日はオフで自宅にいた巧大の部屋へ・・・

 

光記が今日の出来事を巧大に伝え、これからもっとスローイングがよくなるためにはどうしたらいいかについてアドバイスを求めた・・・

光記が言っていた『兄〜に聞きたいこと』というのは、もっとスローイングを向上させたいがためにアドバイスをもらう事だった!!

光記が巧大に上手く伝えきれないと思い、私も横についていて巧大がわかりやすいようにフォローは入れたが、光記自身が自分の言葉で一生懸命巧大に意見を求めた!!

 

すると・・・

事の次第を理解した巧大が、光記に対して説明とアドバイスを始めた・・・

その巧大のアドバイスは、光記にきちんとした根拠を説明し、その根拠に基づいたアドバイスを行っていて、実にわかりやすく小学校4年生の光記でも納得できる内容であった・・・

 

その内容については・・・

基本の前の基礎的な部分で、ボールの握りからリリースのやり方に及んだ・・・

その巧大のアドバイスを全てここに書くと、とてつもなく長くなってしまうので一部分だけ書き残すが、投げる相手までの距離が短ければ、コントロール重視と短い距離でも相手が取りやすい球速にするために、人差し指と中指の幅を広くとってボールを握ること・・・

そして、投げる距離が長くなるに連れて人差し指と中指の幅を狭めていきなさいと、巧大が光記に伝えていた・・・

 

その理由は・・・

人差し指と中指の幅の僅かな違いによってリストの可動域が変化し、そのリストの可動域の変化によってスナップの効き方が強くなったり弱くなったりするというものであった。

 

人差し指と中指の間隔を広げれば、リストの可動域が狭まりスナップが効きにくくなり、投球距離が短くなるがコントロールは増す・・・

そして、間隔を狭めればリストの可動域が増し、スナップが効きやすく投球距離は増すが、コントロールしにくくなる・・・

 

そんな部分を・・・

実際に光記にボールを握らせて説明をしていた・・・

 

この巧大の説明が!!

光記に!!

とても!!とても!!響いた!!

 

その響いた証拠がこの画像・・・

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巧大の部屋から出るとすぐに!!

先に書いた今日練習で気づいた部分と、巧大からのアドバイスをすぐに野球ノートを書いていた!!

その時の光記を隠し撮りした画像・・・(笑)

 

そして、その後・・・

光記が部屋を出て行った隙に、悪いとは思ったが野球ノートを隠し撮りした画像・・・(笑)

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光記・・・

ごめん・・・(笑)

 

汚い字に下手なイラストではあるが、内容を見るときちんと今日のポイントを抑えていた!!

そして!!

ただの感想だけでは終わっておらず、これからどんな取り組みを行っていくのかまで具体的に書いてあった!!

 

巧大と長女の野球に12年間寄り添ってきて、成功した経験もあれば失敗した経験もたくさんある・・・

私はその経験を元に、現在光記の野球に寄り添っているつもりである・・・

その経験によって最重要と感じているのは、できるだけ早く”自立した野球選手”になる事だと思っている・・・

その自立した野球選手となるには、”自分で考え自分で行動をする事”だと思っている・・・

一言で表せば『PCDAサイクル』『OODA』を自分の中で行い、さらにそれを”自然”にできるようになる事である。

 

その『PCDAサイクル』や『OODA』を行う上で肝となるのが”自分で考える”という事である・・・

 

親バカは重々承知の上だが・・・

今日の光記の出来事は・・・

私の中で目指してきた、できるだけ早く”自立した野球選手”になるための”兆し”となる部分であり、とてもとても大きな出来事だったと思う!!

 

本当に嬉しかった!!

光記が年中さんの頃から地道に地道に畑を耕し・・・

土を肥やし・・・

種をまき・・・

水をやり・・・

野球という太陽の日差しをたくさん浴びさせ・・・

やっと6年目にして芽が出たと確信できる出来事だった!!

 

そして・・・

親の立場としては・・・

その芽を出すきっかけに巧大が絡んでいることが本当に心強いし、野球について真剣に話している二人のその時の姿は、10歳年の離れた”兄弟の間柄”ではなく・・・

野球に志を持った、男と男の”野球選手”同士の姿に見えた・・・

 

俺の目に映る二人のその時の姿は、オーバーな話ではなくそれぐらいに見えたよ・・・

 

俺!!

もっともっと頑張れるわ〜!!

 

腰痛くても!!

暑くても!!

子供達の野球見てたら頑張れるわっ!!(笑)

 

そんな活力をくれる子供達にありがとう!!

 

そして!!

家族全員を成長させてくれる野球にありがとう!!