アスリートにとっての芯の強さ

土曜日だけど学校行事で学習発表会が行われ光記は練習をお休みした。

 

光記達のクラスは、一泊二日の研修で学んだ水俣病についての発表だったらしく、その中で光記の役割は裏方の仕事だったらしい・・・(笑)

 

今、世界で問題となっている環境問題・・・

水俣病はそのずっと以前から、世界に向けて環境を守ることの大切さを訴え続けてきた。

そんな水俣病について学び、その学んだことを広げるという意味で、今日の学習発表会は本人にとっても周りにとっても良い機会になったのではないかと思う。

 

さてさて・・・

最近TVerで約20年ほど前に放映されていた『Dr.コトー診療所』を見るのが夜の楽しみになっている。(笑)

日課の3kmのウォーキングも土曜日はOFFなので、仕事から帰宅すると急いで入浴と食事を済ませパソコンを立ち上げyahooの片隅を見ると、阪神のドラフト1位指名を受けた森下選手について書かれた記事が掲載されていた!!

 

内容は森下選手の野球を始めたきっかけや少年野球時代を中心に書いてあったが、その記事のタイトルが『阪神ドラ1・森下翔太、少年野球で出場停止・・・その裏で父が感じた、アスリートに不可欠な「芯の強さ」』だった・・・

 

さらに詳細を書けば・・・

森下選手が小学校5年生の頃・・・

試合で捕手をやっている時に、明らかなストライクをボールと判定され、ミットを数秒に渡り動かさず、後ろを振り向きチーフを睨みつけたことで大会本部が激怒し次の試合が出場停止になったというエピソードだった・・・

 

この行為が良いか悪いかといえば、明らかに悪い・・・

おそらく森下選手の試合に勝ちたいという思いと、負けん気の強さがそうさせたと思う・・・

 

この森下選手のお父さんは当時のこの出来事について『勝利への執着心が招いた大きな代償・・・』『しかし、その一方で父親は”アスリートとして必要不可欠な芯の強さ”を感じとった』と書いてあった・・・

 

実は・・・

巧大もこの森下選手と同じ5年生の頃に、県内のある市で行われる大きな招待試合で、普段滅多に入らない捕手に巧大がたまたま入った。

その試合で、森下選手と同様に明らかなストライクをボールと判定された・・・

 

その時に巧大が立ち上がり、後ろを振り向きチーフに向かって「今のボールは高さですか?それともコースですか?」と言った・・・

 

その巧大の行動に対してチーフが激怒した・・・

森下選手のように出場停止などの処分はなかったものの、本人に対してかなりきつい口調

で注意が行われた・・・

 

その時に私も・・・

森下選手のお父さんと同じ心境だった!!

 

審判のジャッジは絶対であり、それに従うのは当たり前・・・

心の中は穏やかではなくても、黙って投手にボールを返し何事もなかったようにプレーを続ければそんな事は起こらなかったし、そうしなければならなかった事も十分理解した上での事だが・・・

 

その時、私の中にも森下選手のお父さんと同じように『相手がどんな立場の人間であろうと物おじせず、自分が疑問に思った事をきちんと言葉で伝えることができる巧大は芯が強い男だな』と思った!!

 

そして、巧大が13年間の現役生活を送ることができたのは、この芯の強さのお陰だと今でも思っている。

 

高校時代も・・・

そして社会人野球時代も・・・

選手にとって絶対的な監督やコーチに対しても、決して反抗とかではなく自分の意見は意見として、いくらリスクがあると分かっていても真正面から堂々と伝えていた・・・

 

そんな巧大を部長や〇〇コーチがとても可愛がってくれて、今でも会えば必ず『高校時代に巧大は腹の座った選手だった』と言ってくれるし、社会人野球時代の監督もそんな巧大の性格をかってキャプテンに指名してくれたと思う・・・

 

そして、現在も・・・

物事をはっきり言う巧大に・・・

上司から『お前を今年入った新入社員だとは思えない、もう何年も一緒に仕事してきた様に感じる』と言われて、ものすごく可愛がってもらっている・・・

 

そんな巧大の今があるというのも・・・

そんな性格が遠回りとなり損をしてきた部分が沢山あったのも事実だけど、その遠回りをしながら歳を重ねる事によって徐々に角が削られ、自分の意見を伝える時の言葉であったり、タイミングであったりを考えて言える様になったからこそだと思う・・・

 

前にも少し書いたが・・・

最近特に感じるが光記も芯が強い!!

メンタルトレーナーさんに、これまで関わってきたアスリート達の中でも”光記は手強い”と言わせる程である・・・(笑)

 

幼少の頃や若い頃というのは尖ってていいっ!!

その尖っている部分が周りとの様々な摩擦よって削られ、社会人となった時にちょうどよくなればいい!!

 

これが・・・

幼少の頃や若い頃から大人の顔色ばかりを見て、要領だけで立ち回っていると社会に出た時に必ず行き詰まる・・・

 

失敗という遠回りをするには、相当の芯の強さがなければ全うすることはできない・・・

しかし、それを経験することにより社会の中で上手く立ち回ることができる様になる!!

 

急がば回れである・・・