夢のキャッチボール・・・

最近は、熊本のシンボル阿蘇山の活動も、ややおさまってきたのか車に積もる火山灰も少なくなってきたように思えます。

さて、先日巧大の小さい頃の写真が写真入れの箱から、こぼれ落ち床に落ちていました・・・
よく見ると、小学校1年生の時に、野球がしたいとサッカーのクラブチームを辞め、楽しそうにキャッチボールをしている姿が映っていました・・・

その時・・・

ふと・・・
私が専門学校の頃から、ずっと弟のように可愛がってくれていた先輩、ケンゾーさんが「将来子供ができて男の子だったら、やっぱりキャッチボールをしたいね」とよく言っていたことを思い出しました・・・

とてもやんちゃな先輩でしたが、私には一度も無理を言ったり怒ったりせず・・・
小さい子供がとても好きな先輩で・・・
私にとっては、なんでも許してくれる先輩でした・・・(笑)

やがてお互いが結婚し、当時ケンゾーさんは女の子二人に恵まれていましたが、まだキャッチボールをするはずの男の子には恵まれていませんでした。
そこで、うちの巧大を我が子のように可愛がってくれて、一緒に遊園地に行けば我が子そっちのけで、巧大の手を引きメリーゴーランドなどに乗っては、大はしゃぎしていました(笑)

それから、しばらくの間お互いの仕事が忙しくなり、頻繁には会えなくなり、たまに電話で仕事の愚痴などを話したり、相談したりしていました。

そんな時に、ケンゾーさんに待望の男の子が生まれ、ケンゾーさんから大はしゃぎの電話がかかってきて、やっとキャッチボールができるといって大喜びでしたが、その男の子が1歳になるころ、インフルエンザをこじらせ脳炎にてケンゾーさんは、天国に旅立ちました・・・

そして昨日、ケンゾーさんの奥さんから連絡があり、
なんと‼️
その男の子が来年小学校3年になったら、野球を始めるそうです‼️

それを聞いた時には、久々に泣くはずじゃないのに、勝手に涙が出てきて止まりませんでした・・・

ケンゾーさんが果たせなかった、長男とキャッチボールをするという夢を、代わりに私が実現してあげようと思います‼️
ケンゾーさんの写真を私の懐に忍ばせて・・・

喧嘩しながらでも、子供と一緒にキャッチボールができることが、どれだけ幸せなことか・・・

私も忘れていた、野球をしている巧大への向き合い方を、もう一度考え直したいと思います。