尊敬できる先輩との出会い

今年1年間を通しての、最後の合宿が今週末に無事終わりました。
そして、チームの忘年会も夜に行われ、自宅に帰らないでよい忘年会なので、やたらと大盛り上がりでした!!(笑)

さて、合宿二日目の練習には、私の親友でもあり、巧大の学童時代の監督である、Tちゃんが急遽自分の学童チームの練習が中止になったとのことで、巧大の練習を見に来てくれました。

そんな中、肝心の巧大がノックでやらかすやらかす・・・(笑)

Tちゃんの子供は、女の子しかおらず・・・
野球を指導する立場の気持ちはわかっても、野球部員の保護者の立場にはなったことがなく・・・

巧大が、ノックでやたらと厳しく指導を受けている光景を見て、「我が子が怒られている時の気持ちは、こんな感じなんだ・・・」とかなんかつぶやきながら、切ない表情で巧大を眺めていました・・・(笑)

※◯島ファイターズの皆さん!!もしかすると、監督が突然優しくなるかもしれませんよ!!(笑)
その時は、巧大に感謝してください・・・(笑)

そして、もっとびっくりなのは、Uコーチが以前別のシニアのコーチをされていた時の教え子である、熊本の社会人野球の現役選手M選手が、チーム練習に指導に来てくださっていたのですが、たまたま来ていた、TちゃんとM選手は元々知り合いで、偶然にも半年ぶりぐらいに、昨日グラウンドで再会したみたいで・・・

そのM選手は、Uコーチも、Tちゃんも、巧大も、もちろん私も同じ中学校出身で、その5人にとっては、同じ中学校の先輩後輩の関係で・・・

その中学校の所在地とチームの本拠地である所在地が、かなり距離が離れているので、まさか自分が卒業した中学校の選手が、このチームにいるとは思わなかったみたいで喜んでくれて、巧大も社会人野球選手となっている、偉大な先輩を身近に感じて、本当に喜んでいました・・・

夕方、チーム練習が終了する頃、Tちゃんが巧大に久しぶりにノックを打ちたいと言い出して、学童時代の再現のように自主練を開始して、ノックをしているとすぐに、M選手が巧大に細かいところに指導を入れながら、巧大と二人でノックを受けてくれて・・・

日没と同時に今度は、バッティングフォームを見てくれて・・・
その時に、巧大の癖をM選手が見抜き、その癖は実は1週間前にUコーチが指摘してくれていたところと全く同じで、その場にいたTちゃんが学童時代に指摘していたところで・・・

それを、最終的にはUコーチ・Kコーチ・Tちゃん・M選手4人で、私には通訳がいないとわからないような言葉が飛び交う中、3つ程のフォーム矯正メニューを巧大にしてくれて・・・
その後に、普通にバットを振ると・・・

それが・・・
不思議なことに、30分ほどでその癖が改善するんですよね・・・
やっぱり、すごい!!

その時に、そのM選手の印象に残ったのが・・・
とにかく、巧大のような年頃の選手の心に入り込むのが上手いし早い・・・
良くない部分のポイントを的確に見分ける洞察力と、その改善の方法を瞬時に選択する。
そして、その指導内容は奥深いのだけど、トレーニング方法は実にシンプル・・・

私的に言うと、言われた通りの事をすれば、自然と理想通りの動きになる・・・
と言うよりも、理想通りの動きになってしまうのだと思う・・・

そんなこんなで・・・
あっという間に、自主練が2時間も経過して・・・

そして、帰り際にM選手が・・・
「◯◯町の〇〇中学出身の選手が、甲子園に出場している姿が見たいから・・・」
「だから、毎日々このバットを振って頑張れっ!!」と言って・・・

M選手が手に持っていた、かなり振り込んである自分の木製のバットを巧大に手渡すと・・・
「お前は努力をすれば、絶対に良い選手になるから!!」
と言ってくれて・・・

その感謝の気持ちと、習った感覚を忘れたくなかったのでしょう・・・
自宅に帰ると、その頂いたバットで、自主練で習ったことを、和室でバットを振りながら、何回も確認をしていました・・・

M選手・・・
貴重なバットをいただいて、本当にありがとうございました!!
巧大は、本気で励みになったみたいです!!

そんな、野球を通しての出会いが、将来大人になって社会に出た時の人脈につながります。
今の時期の巧大には、まだ全くわからないと思いますが、社会に出ると、とにかく上手くいかないことばかりで、苦しむことばかりです。

しかし、野球というスポーツを通しての出会いが、必ずそんな苦しい時に、自分を助けてくれると思います。
そんな、出会いを大切にして欲しいですし、出会った「人」を大切にできる人間になって欲しい・・・

今日の様に、巧大みたいな無名の選手に、大人が何人も遅くまで残って、指導をしてくださる環境は、本当に恵まれていると思います。

昨日の出来事だけではなく、本当にたくさんの方々に支えられて、野球をやっていることを、巧大は絶対に忘れてはいけませんし、感謝の気持ちを常に持ち続けなければいけません・・・

それと同時に、巧大には応援してくださる方たちの期待に応える責任があります。
その期待への答え方は、”プロ野球選手になって”とか、”甲子園出場を果たすことが”とかではなく、大好きな野球に対して、巧大が真摯な気持ちで野球に打ち込んでいる姿を見せるのが、一番応援してくださっている方たちへの恩返しだと思います。

何度も言いますが、本当に巧大は恵まれた環境のもとに、野球がやれています。
これは、決して当たり前なことではないことを自覚して、感謝の気持ちを忘れず、今後も野球に取り組んでほしいと思います。

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