野球選手にとっての、一番大事な査定・・・

今年の、体験会が昨日終了しました。
今年は、延べ30人ほどの大勢の体験者が集まり、熊本泗水ボーイズの練習を体験しました。

今回は、ちょうど学童のチームの練習納めの日と重なってしまい、体験に来れない選手も数多くいたみたいで、年明けに二回目の体験会を行うことに決定しました。
参加ご希望の方は、チームホームページをご覧いただき、ぜひ体験会にお越しください!!

さて・・・
巧大が、ここ2ヶ月前ぐらいから、なぜか急かされたように、時間があればティーや素振り、そしてトレーニングなどを行うようになりました。

今回の場合は、私が知る範囲で、巧大がそうなるきっかけとなるようなことも、全く思い当たる節もなく・・・
今までも、一通りの一般的な自己努力はやってはいたのですが、今回のように何段階もギアを上げて自己練習を重ね、そのモチベーションを保ったままずっと、この2ヶ月ほどを過ごしています・・・

悪いことではないので、私は理由なども聞かず黙って、巧大が言ってきた自主練の手伝いを行って、それが良いのか悪いのかも、何も言わず練習に付き合うのみのスタンスを保ち続けています。

週末もチーム練習が終われば、今日は〇〇をして帰るんで、〇〇を手伝ってなどをすぐに伝えてきて、暗くなっても、コーチが用意してくださった投光器をお借りして、自主練習に励み・・・
週2回の通いのトレーニングと、週3回の塾が終わり帰宅してからの、ティーや素振りなどの自主練習を行い・・・
それを、週末のチーム練習で取り組みの効果を確認し、帰りの車の中で巧大に頼まれた部分の練習時の動画を見ながら自分で確認し、また同じような1週間を過ごす・・・
このスケジュールの生活リズムの波が、極めて少なくなったというのが、大きな違いではないかと思います。

そして何より、一番変わったのが目先の結果を全くこだわらなくなったこと・・・
そして、他の選手と自分を比較することが全くなく、とにかく野球選手としての自分のスタイルを極めようとする姿勢に変化したことです。

こんな最近の出来事を、私の先輩に話すと・・・
人としての、心の成長が野球選手としての成長に大きく作用する・・・
思春期を迎える中学生の時期に、大人になるための反抗期が過ぎて、人としての心の成長に、野球に対しての心が綺麗に乗っかってくる選手と、乗っかれない選手がいるんだと・・・

それが、ゴールデンエイジの振るいと言って、これから高校や大学・・・
そしてそれ以上で野球をしていく中で、選手として日の目を見れるか見れないかの、第一の査定でありこの査定の時期に、振るい落とされてしまうと、野球選手として淘汰されてしまうという、野球選手としての基礎的な分野だけで言えば、再テストなしの一発勝負で臨む、野球選手にとっての生き残るか、消えていくかの厳しい査定なんだと、先輩は言いました・・・

そして、お前(私)に例えれば一番わかるだろう・・・?と一言・・・
その言葉で、本当の先輩の言葉の意味が理解できました・・・

間違いありませんね・・・
ゴールデンエイジの振るいは、間違いなくあります・・・
私は、監督への反抗心という甘えで、実際に振るい落とされ、淘汰されてしまった人間でした・・・

そして先輩は、今の巧大の心境は、させられている野球から脱却し、自分という自我がでてきたので、自分らしさや自分の野球選手としてのスタイルを、極めようと必死になっている状態だから、そっと手伝いだけをするように言われました・・・

巧大にとっての現在は、今まで指導を受けていた部分の意味が繋がったり、自分を追い込むことでの新しい発見ばかりのようで・・・
そんな出来事があると必ず、本人は無意識と思いますが、「今までがもったいなかった・・・」や「もっと早くわかっていたら・・・」などの、今までを後悔するような言葉が数多く言います・・・

しかし、そんな巧大の姿も先輩はお見通しで、「今の巧大は、とにかく野球に飢えたもののようになっている・・・」だからこそ、ここが一番大事で、「そんな時期は怪我や故障する時の赤信号」なので、「逆にセーブさせるようにするのが、今の親の仕事だ・・・」と言われました・・・

今の私の心境から言って・・・
野球選手にとって、最も大事で誰もがクリアできるものではない査定を、今なんとかクリアできそうな巧大が目の前に突然現れました。
これを、親としてやりすぎないようにとセーブすることの難しさと、喜びも感じるという、今までとは全く正反対のことを突然しなければいけないという、なんだか不思議な感覚になっているというのが本音です・・・

絶妙なバランスを本人が保つように、大事に大事に今の時期の巧大を見守りたいと思います。