野球の神様のセレクション…

チーム練習が室内練習であった為に、比較的に早く終わり…
久々に、学童時代の出身チームである、嘉島東ファイターズさんにお邪魔しました…

内野のシートノックが行われていて、サードの選手がボールを腹部に当ててしまい、痛そうにしていたのですが、その後少しスネた様になり、富ちゃん(監督)が、コートの外に出る様に指示をすると、その選手はコートの外に出て、ずっとうずくまったまま、コートに戻ろうとしない姿に、巧大がそっと近づいて、その選手の頭を撫でながら、何か声をかけていました…

すると、その選手がサードの守備につき、再びノックを受け始めました。

それを見ていた、その選手のお母さんがわざわざ巧大に、『ありがとう…』と言いに来てくださり、巧大も照れくさそうにしていました。

前回お邪魔した時も、同じ様な事があったのですが、そんなさりげないアプローチが出来る様になった事を、心の中で嬉しく思いながら、そんな姿を遠目に黙って見ていました。
そんな出来事の後に、私の近くに巧大が来て…

笑みを浮かべながら…
『あんな感じになったら、なかなか引っ込みがつかないとたいね…』と言いました…

巧大自体が、技術面も精神的な面も出来が悪かった分…
色んな意味で、苦い経験が沢山あります。

だからこそ、人の痛みも沢山わかるという事…

私が嬉しいのは、そんな事を心の中で、ただ思うだけでは無く、実際に行動に移す事です。

そして、その選手をフォローするという、選手目線での事の解決を図ると同時に…

小さい頃から野球を教えてもらい、6年生の時には監督として、自分の指導にあたってくれた、富ちゃんの視点から言っても、今日のシチュエーションから言って、巧大がその選手の元に行き、事の解決に当たった方が、一番上手く行く訳で…

そんな、場の空気を察知できるアンテナの精度が高まった事…

これからの、野球の各カテゴリでも勿論役に立ちますが、何より社会人になった時に必ず必要な事です。

今までは、自分の苦悩をネガティヴに捉えていましたが、その経験の活かし方に気付き始め、ポジティブにとらえる様になって来ました…

野球も大事ですが、それよりももっと大事なことは、人格者である事です。

今日の出来事は、野球の神様が行っている、人間性に対してのセレクションの一部だと思います…

まだまだ、野球の神様はトラップを仕掛けてきます…

それの結果次第で、ここという場面での結果が変わると思います。
だからこそ、自分のできる範囲でいいので、自分のためにでは無く、人の為に行動を起こして欲しいと思います。

私にも、今日巧大がフォローした選手のお母さんから、御礼のお言葉を頂きました…

その時の私の心の中は、巧大の事が誇らしかった…

親バカと言われるかもしれませんが、立派な行動だったと思います。

イメージ 1