未来の究極の引き算

イメージ 2


熊本地震から・・・
早いものでもう少しで、2ヶ月が過ぎようとしている。

罹災証明の一次判定が半壊で降りてきた・・・
一次判定は、屋根・外壁・基礎部分などの外見からの判定となり、屋内は全く除外となるので、床が傾いたり内壁が割れたりしている我が家では、二次判定申請手続きを行った・・・

国の規定を照らし合わせても、屋外と屋内を合わせて大規模半壊の判定が出ても、おかしくないレベルだと思い、二次判定を希望した・・・

この罹災証明が決まらないことには、設計士が軽く見積もって修理代が最低700万円以上かかる見込みの我が家にとって、復興支援や義援金などの支援を受けないと、自宅の修理などにも取りかかれず、うちにとっての復興は先の長い話になりそう・・・

本震で、自宅から逃げ出す際に骨折した母親も、今週の土曜に退院が決まり、家族のメンバーだけでも、やっと元の生活に戻ることができそうだ。
今回の地震被害で、この母親の存在がでかいことに気づいた・・・

巧大と朱杜花が学童時代に、車で片道20分ほどのホームグラウンドまでの送迎や、光記の幼稚園の送迎・・・
買い物に、夕飯の準備など家事全般をやってくれていた、母親がいざいなくなると、ものすごく大変で・・・

今の家族の生活は・・・
嫁さんは、仕事から帰ると夕飯や洗濯物の取り込みに掃除・・・
私は、子供達の習い事の送迎を毎日やって・・・
家族揃ってゆっくりできるのは、いつも10時半ぐらいかな・・・

この2ヶ月間ほどは、何をどうやって生活してきたのか、よくわからないほど慌ただしく過ごしてきた。

やっぱり、家族って一人でもかけてしまったら大変・・・
恥ずかしながら、42歳にしてそんなことを実感した。

そんな家族の絆で、本当に微笑ましいのがもう一つ・・・
嫁さんも俺も、仕事で光記の幼稚園のお迎えが間に合わないので、巧大が中学校の帰りに、光記を迎えに行くのが今の巧大の役割・・・

自転車通学なので、自転車で幼稚園に迎えに行き、自宅まで2~3㎞の道のりなので、光記が途中できついとぐずるみたいで、もちろん二人乗りは危険なので、光記のカバンを自転車のカゴに入れて、自転車の荷台に光記を座らせて、自転車を巧大が押して帰ってくるけど、この二人が帰ってくる姿が俺たち親にとって、とても癒される光景で・・・(笑)

光記が将来、兄ちゃんがこんな風にして、幼稚園の送り向かいをしてくれたんだと覚えていたら、とてもうれしいんじゃないかな~(笑)

そんな巧大も、あと1ヶ月ほどで中学硬式生活も終わり・・・
中学野球の集大成となる時期に、野球に専念できる環境には程遠く、決して満足できる終わり方ではない思う・・・

しかし、この地震で人としてのキャパが、びっくりするほど大きくなたことを、巧大自身は気づいていますか?

これは、俺ら親だけではなく、地震見舞いに来てくれた俺の友人知人、これまで巧大を見守ってきてくれた、大人の人たちの大半の人たちが、俺に言ってくる言葉・・・

「巧大・・・」
「なんか最近・・・」
「急に大人になったね・・・」

この地震で被災することによって、本当に心も大きく成長してくれました!!
この経験が、今後の私生活や野球生活に必ず生きてくるから!!

必ず、これから先の高校野球でプレーに出てくるから!!
残念ながら地震前みたいに、満足できるような環境は整わないと思うけど、少しでも早くなんとか環境が整うように、俺も頑張っていく・・・

巧大を小さい頃から応援してくれている人たちも・・・
「巧大は震災前から、ただでさえ痩せとるのに、腹空かせるといかん!!」と言って・・・
ダンボールに満載で、米からレトルト食品・・・
カップ麺や素麺・・・
などなどの、多くの食べ物を本震の2日後には、続々と持ってきてくれたり、流通が復帰してから次々に宅配便が送られてきて・・・

飲料水に至っては、ガロン単位でいくつも持ってきてくれたり、野球の時にとスポーツ飲料なども何箱もいただいた・・・

「野球に差し支えるといかんっ!!」といって・・・
千葉からわざわざ、グローブのメンテナンスオイルや野球ストッキングまで送ってくれた・・・

こんなに、たくさんの人たちに応援してもらい、普段野球をやれていることを、今回の地震で巧大も俺も再確認した。

甲子園出場やプロ野球選手になることが恩返しではなく、まずは元気に野球をやっている姿を見せるのが、一番の恩返しだと思う・・・

だから逆境の中でも、野球の時だけは自分の持っている最大の元気を出して、これからも笑顔で野球を続けていってもらいたい!!

そんな元気な姿を見せるのが、一番の恩返しであり復興を示すことになると思う・・・

そして今後・・・
今回の地震で、失った物と得た物を引き算して、その答えは今はまだ出ないし、出してはいけない・・・
その答えは巧大が高校3年生の夏に、かつて経験した熊本地震は、”自分にとって得た物が大きかった”という、答えが出るような野球生活を今後送ってほしい・・・
イメージ 1

がまだせ熊本!!
がまだせ巧大!!