裾野を広げる・・・

一昨日の夜に、親子共々野球関係でお世話になっている方が、心技体について話してくださった・・・

「心技体とはピラミッド型です・・・」
この言葉・・・

野球に特化したフィジカルという基礎を作り、その上にポディション別の専門性の高いスキルが乗っかり、それらを司るメンタルが頂点にくる・・・

本気で「なるほど」と思った・・・

そして、基礎部分である野球に特化した、フィジカル面の裾野が広がると、スキルもメンタルも大きく高くなっていく・・・

この、絶妙なバランスを保ち初めて、野球選手としての進歩があるということ・・・

俺は、個人的に最近巧大のメンタル面の成長を感じていた・・・
反抗期が過ぎ去り、精神的に落ち着いてきたことが、特に守備の成長につながっているのだとばかり思っていた・・・

が・・・
しかし・・・
冷静に考えると、精神的な安定だけで、パフォーマンスあがるわけがない・・・

帰りの車の中で、最近の守備の変化について話している時に、以前の自分と比べ、変化した部分が二つあって・・・

一つ目は、打球の見え方が全くブレず、捕球まで一定に見えるようになったこと…

二つ目は、打球のボールが大きく見えること…

だと、巧大が言った・・・

一つ目の理由は、打球を追う時の「走る」という動作の変化・・・
この前、ある保護者さんから言われて気づいたけど、走るときに体のブレがほとんどなくなったこと・・・
これは、歩行している時の歩行動作にも変化が現れていて、それこそ歩き方から変化した。
これは完全に、コツコツ取り組んできたフィジカル面の強化によるものだった・・・

二つ目の理由は、年明けぐらいからコツコツと取り組んでいた、メンタルトレーニングの成果が、著明に出てきたのが特徴的・・・

ここに関しては、今の段階で本人が毎日何らかのトレーニングを行うのではなく、少しずつ本人の意識を変えていっている途中段階で、親である俺が行うもので、外的なアプローチなので、本人は至ってメンタルトレーニングを、自分がやっている事は全く気付いていない…
途中、熊本地震で一時取り組めていなかったけど、効果が最近現れてきた。

トレーナーとの取り決めで、取り組んでいる内容は書けないけど、捕球エラーや暴投などの数が格段に減少し、パフォーマンスが攻めの守備に確実に変化した。

そして驚きなのが、トレーナーが随分前に言っていた通り、人間は心理状態次第で、ボールの大きさや速さなどの見え方までも、コントロールできてしまうことの証明だった・・・

これは、動体視力的な部分ではないため、早いものを見慣れて、それ以下の速度のものを見て、遅く感じるというものとは全くの別物・・・

巧大の場合の、そんな心理状態の見分け方は、とにかくやたらと声を出しているか否かで判断できる・・・
最近、特にシートノックの時に、ワーワー声出しているのがその特徴で・・・
これが、巧大にとっての、心理状態を確認できるバロメータ

そんな巧大の状態を、一昨日教えていただいた、心技体ピラミッドに今の状態を当てはめると、フィジカル面が安定してくると、メンタル面までも安定し、ボールの見え方までもが変化する…

先日決勝戦が終わった、熊本県の夏の選手権予選だけど、アナウンサーも言っていたけど、準決勝まで勝ち進んだチームも、メンタルトレーニングを導入し、今回準決勝まで勝ち進んだらしい・・・

巧大の今の状態に根拠付ができて、本当に嬉しかったし安心できた・・・
やっぱり、心技体のバランスって、物凄く大切なんだなあ~

今後さらに裾野を広げ、大きく大きく成長して欲しい・・・