希望のために

ちょうど1年前・・・
チーム創設3年目の1期生が望んだ、所属リーグを超えた熊本県の中学硬式野球の頂点を決める、中学生活最後の大会であるKAB旗・・・
去年の結果は、惜しくもベスト4で敗れた・・・

創設当時から苦労された、1期生の選手や保護者の方々・・・
最後の試合後に球場で開かれた、ラストミーティングでの涙・・・

あの日、前会長より「あとはたのむですばい・・・」と言われ、握手したことがずっと頭に残っていた。

前会長と、いつも冗談ばっかり言って過ごし、笑い顔のイメージしかなかったけど、あの時の前会長の表情は、自分の一人娘を嫁がせる時のような表情だったのが、とても強く印象に残っていて、この1年間何かあるたびにその時を思い出していた・・・

そんな意味深い大会が今年もやってきて、昨日終了した・・・
結果は優勝で幕を閉じた。

私にとって、この大会は去年からずっと続いている大会だった・・・
そんな中で優勝することができた。
この優勝は、2期生・3期生・4期生の優勝だけではなく、1期生の選手や保護者の方々の優勝でもあると、優勝を決めた瞬間からずっと頭の中によぎっていた。

巧大が、球団に入団した時には、何もかもが揃っていた・・・
そして、初めてできた後輩として、巧大を本当に可愛がってくれて、私たち保護者に対しても暖かく接してくれて・・・

2期生にとって、何もかも恵まれた状況だった・・・

そんな礎を築いてくれていたからこそ、2期生から何不自由なく野球に打ち込めた・・・
だから、1期生の優勝でもあると頭から離れなかった・・・

今年・・・
自分は微力で、何もチームのために貢献できなかったけど、前会長から託されたものが、優勝した瞬間で全て終わったような気がした・・・

前会長に優勝報告をすると、本当に喜んでくださっているコメントをいただいた。
本当にホッとした瞬間だった・・・

文字通り・・・
引退・・・
その瞬間だった・・・

優勝を決めた瞬間に、巧大の中学校硬式野球生活からの引退でもあったが、同時に保護者である私の引退でもあった・・・

そして・・・
最後の大会ということで、在団生である2年生と1年生の保護者の方々が、私たち3年生の保護者が、ゆっくり試合を見れるようにと配慮してくださり、そのおかげで最後の大会を、ゆっくり見ることができた。

一期生の保護者の皆さん、そして3期生・4期生の在団生の保護者の皆さん・・・
本当にお世話になりました。

これから、たくさんいい成績を残してくださいね!!
応援しています!!

さて・・・
そんなこんなで、優勝という形で幕を下ろした中学硬式野球生活・・・

優勝した直後に、次男光記に伝えると、理解できているのかいないのかは定かではないが「兄~にが優勝した!!」といってはしゃいでいた・・・

嬉しそうにバックネット裏に移動し、光記と巧大を眺めていた・・・
光記の目に映る、巧大兄~にはどう映っていただろう・・・

「光記も野球早くしたい・・・」
とつぶやいていた・・・

光記にとって、金メダルを下げた巧大は、恐らく英雄に見えていたと思う・・・
だから、光記がそんなことをつぶやいたんだと思う・・・
今後巧大には、弟の夢や希望を裏切ることのない、高校野球生活を送って欲しいと思う・・・

これから先の高校野球の世界は、恐ろしく厳しい世界で、今のようには上手く事は進まない・・・
だからこそ、すぐに今から準備を始めよう・・・

中学硬式野球の締めくくった藤崎台で、あと半年もすれば同じ藤崎台で、高校野球生活が新たにスタートする・・・
新たなスタートを切るまで、もうあとわずか半年しかない・・・

今回、野球の神様がくれた優勝の意味をよく考え、3年後にその答えを聞かせて欲しい・・・
こらから先の頑張り次第で、その答えは大きく変わる・・・

昨日までは、本当に素直に「おめでとう・・・」

でも・・・
今日からは、今大会で新たに出てきた課題に取り組もう・・・

光記の希望のために・・・
そして、自分の希望のために・・

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