監督である○○ちゃんが「そ~いえばこの前・・・光記が練習中にしゃがみこんでなんかしよったけど『虫でも捕まえよるとだろう?』と思って、まだ幼稚園生だけん注意もせんだったら、その後俺のところに走ってきてお菓子の袋のゴミと木の枝ば持ってきたとばい!!」と・・・
そして「こぎゃんとが落ちとってボールが当たると、ボールが違うところにいくもんね・・・」と、監督に言ってきたらしい・・・
そして監督が私に「光記になんかそんなこと日頃から教えよると?」と聞いてきた・・・
しかし、そんなことまでは私も光記に教えていないし、これまでも教えたことはなかったので、私が「いや・・・教えていないけど・・・」と答えると、監督が「○○(私)からも光記ば褒めといて!!」と言ってくれたので、電話切った後にそのことについて光記を呼んで褒めてあげた・・・
そして、誰からそんなことを学んだのかを聞いてみた・・・
すると・・・
光記が正式に入団する前に、半年間ほど長男が高校に向けて学童チームで自主トレを週末やっていたけど、その時に光記も長男と一緒に練習に参加している時期があった・・・
その時に、グラウンド上で兄弟でノック受けている時の出来事だったらしいけど、光記が「兄~にが石ば拾ってポケットに入れよらしたけん、なんで石拾いよると?」と長男に聞いたらしい・・・
すると長男が「グラウンドに石とか邪魔になるものが落ちとって、もしもボールがそれに当たってボールを取りきらんだったらいかんでしょ?」「でも、石に当たってボールが違うところに跳ねたけん取れんだったて、絶対みんなに言ったらいかんことばい」「結局それも自分のエラーはエラーだけんね・・・」「だけん、そうなる前に気付いたら自分で拾っとかなんいかんとばい!!」と、光記に教えていたらしい・・・
それを聞いて初めて気付いたけど、そういえば光記の練習着の後ろポケットに沢山石が入っているのを数回見たことある・・・
その時は、まだ幼稚園生なので泥遊びでもして石をポケットに入れているんだろうとばかり思っていた・・・
その時は、まさかそんな理由で石を拾っているなんか思いもしないので・・・
長男が学童の時も、守備についたらまず守備範囲の凸凹を足で均して回る、そしてその中で小石が落ちていたら拾い上げてポケットに入れる・・・
これを攻守交代のたびに繰り返す・・・
中学の時も練習試合などで、私が塁審していて後ろから長男を眺めていると毎回やっていた・・・
長男からすると、守備のルーティンのようなものでもありエラーをしないようにと、おまじないのようなものだと思う・・・
しかし・・・
それを長男に教えてくれたのは、その監督本人なんだよなぁ・・・(笑)
監督やコーチの指導者の言葉一つって、子供達にとって絶大で大きなものだと今回の件で強く思った!!
現に長男から光記に監督の意志が継承されている。
長男が野球を始めたての頃だったと思うので、7~8年前の長男への指導がこんな形で、指導した本人のところに帰ってくる・・・
指導者の影響力というものは計り知れない・・・
ものすごく大事な試合やセレクションなどの自分の人生を左右しかねない場面で、小石一つを拾ったか拾ってないかで、結果が左右されるかもしれない・・・
大げさな話ではなく、そんな出来事もこれまでの野球の歴史の中でも沢山あると思う・・・
そんな些細な指導一つで、野球を志す子供達の夢が叶うこともあると思う・・・
正しい指導はそうやって継承されていく・・・
光記の野球における将来も、グラウンドに落ちている小石一つで大きく人生が変わるかもしれない・・・
そして・・・
光記が社会人になっても、落ちているゴミを黙って拾うことで、大きく人生が変わるかもしれない・・・
監督が長男に指導した、たった言葉一つで・・・